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背番号

数日前に新聞にベンチ入りメンバー20人の名前が掲載された。だけど実際に背番号を受け取るまでは変更もあると聞いているから我が子の名前があっても複雑だ。安心できない。

背番号もらったら安心するんだ、私。

背番号をもらえるのは20人。在籍する部員数が20人以下だと全員もらえることになるけれど、それ以上だと当然もらえない選手がいることになる。例えば25人の3年生がいたらもらえない3年選手がいるわけで、3年生だからといって必ずもらえるとは限らない。強豪校ならなおさら学年は関係なくレギュラーを争うことになる。3年生優先と聞いて入部しても蓋をあけたら、あれ?っていうこともある。結局は全部員で20個を取り合うことになる。

今思えば11人で1から9の番号を争った学童野球時代が懐かしい。あのころはあのころで一生懸命だった。親も子も。あのころも試合の度にヒットが打てたか打てなかったかに一喜一憂して大騒ぎしていた。もっと純粋に楽しんだら?とあのころの自分に教えてあげたい。きっとその方が息子の結果でるよって。

そして今はレギュラー番号が取れるかどうかが気になってしかたない。実は1ヶ月前にあまりにレギュラー番号にこだわっている自分に気づいてハッとした。ベンチに入れるならそれでいいんじやないの?もしかしたら我が子に期待しすぎてるかも。いや、実力だけで背番号が決まるとはかぎらないし。現に息子は自分は精一杯毎日やっているからオレに後悔はないと言っている。ただひたすらに野球やって必死にやることが自分のやること、とそれをまっとうしている立派な息子に、いったい何を私は課せようとしているの?と、愕然としたのだった。それからは、スッと肩の力が抜けて楽になった。息子が精一杯がんばり続けるために、私に何ができるのかを考えるようになった。そのあとからかなあ、結果にガーンとなることもなくなり、良かった時はシンプルに嬉しかった。徐々に息子も調子をあげてきて、ゆったり試合も見られるようになった。

さあ望む背番号を持って帰ってくるのか。春の大会のあと、背番号返す時は「帰ってくるんやで」と念を込めた(笑)。帰ってきたらヨシヨシしてあげよう。

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