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ゆかいな仲間たち

息子が野球をやっているから出会えた人たちがいる。

野球は他のスポーツよりも親がかかわることが多いと言われるが、確かに練習、試合にかかわらずグランドにいる時間は長かった。

だから、親のつながりも良くも悪くも深くなる。

今日は久しぶりに学童野球チーム時代の母たちで集まった。所属していた学童チームは素晴らしいチームだった。指導者の方々は熱心に野球を教えてくれたし、暴力暴言は一切なかったし、保護者に対しても横暴さがなく本当にあたたかいチームだった。

そして、同学年の保護者もまた良い方ばかりで、仲の良い学年だったと思う。当時もよく食事会や飲み会で交流があったし、小学校を卒業してからも、母は時々集まってランチに行ったり飲み会を開いたりする。父たちは同じ草野球チームで定期的に汗を流したり飲み会があったりしている。

4月に高校三年生になる子どもを持つ母達。子どもの話が中心になるけれど、自分たちの仕事の話や懐かしい話にも花が咲いた。笑ったり驚いたり忙しい時間だった。

進路の話はみんな切実だ。高校はバラバラだし状況も様々なのだけど、野球をしているのは4人。大学でも野球をするか?という話になった。ひとりは、大学では野球部のマネージャーをしたいと言っているらしい。ひとりはそのまま系列の大学に進学するが野球はやめると言い、進学校に通うもうひとりは大学受験をまず考えるそうだ。うちの息子は、やりたい気持ちもあるけどまだ決まってないみたいと答えた。

小学校から続けてきた野球をやめるという決断。わが家は息子だけでなく私も夫も未練というのかやめるという選択があるのかないのかよくわからない。やめる理由がないというのか。息子は「自分が野球の世界のどこまで通用するのかやってみたい」と言ったり「大学はもっと野球以外も楽しみたい」と言ってみたり
絶賛迷い中。そんな状態なので、すでにやめると言う決断に感心というのか潔さも感じた。

きっと息子も私たちも、まだやれる。まだ伸びる。まだこれから!とどこかで思ってるんだろうなと思った。どこから来るのかオレ、もしかしたら化けるかもと変な自信を持ち、私たちは親バカで、プロ野球選手にだってなれるかも!みたいにどこかで考えているのだろうか。理由はよくわからないけれど「やめる」ことが現実的にならない。

息子が迷わずに「野球を続けるに決まってる」と言ってくれたらスッキリするのに。

だけど「やめる」を即断できないこともまた続ける理由になるのかもしれない。

人は自分の未来を自分で制限しなくていいと私は思う。これは本当にそうだ。もちろん私自身にもそう思っているしもちろん息子にも伝えたい。どんなことも自分が願いあきらめず毎日意図し行動すれば必ず叶う。私はそう信じたいのだ。息子に
それを証明してほしいのかもしれない。

だけど…プロ野球選手もいいけど、社会人野球選手は野球を引退してからも仕事があるから安心な気がしてできればそちらの道へ進んでくれないかなと、結局は夢より現実を選んでしまう母である。

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