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別居してみた その2

前回の「別居してみた その1」が予想以上の反響でびっくりしております。

今から3か月前に期間限定別居した話、その2です。

前回はこちら。「別居してみた その1

14歳の息子と1歳3か月の娘の親。同じ仕事(組織)の経営者という私たち夫婦。常識的に考えれば、下の子の年齢的にも、仕事的にも、「別居した」というと相当おおごとになる私たち。そんな私たちが、2人の子供にも両家の親にも悟られずに1週間の別居をしました。

近隣のホテルに泊まりながら、仕事を主にこなす日ではない時は、何年かぶりの自分だけの時間。急にワクワクしながらも心もとない不安感や寂しさを味わい。でも、自由時間がうれしくて行ってみたかったところにごはんに行ったり、ゆっくり温泉につかったり。(笑)あ、もちろん夫婦関係について考えつつ。そんなことをしていました。

そんな期間限定別居で感じたことは以下。

・不在時に感じた存在感の再確認が感謝の気持ちにつながった。

一週間の間、子どもたちと過ごす日に家に戻ると、家の中にオットの痕跡がありました。

それは、脱ぎ散らかした服、とか食べた後の食器ではなく、洗って干しておいた洗濯ものを畳んでおいてくれた。とか、玄関のくつをきれいにそろえてくれてある、とか、テーブルの上がきれいに整頓されている。とか。

すごく些細なことなのですが、お互いに何となく、「次の日はオットが(ワタシが)家で子どもたちの面倒を見るからきれいにしておこう。困らないようにしておこう」という気持ちが生まれるのですね、不思議なんだけど。一緒にいると、そんな気持ちにはなかなかならないし、やってくれたことは当たり前になりがちで、できないことにばかり目が行ってしまうのですが、「不在時に感じる相手の存在感」によって相手に対して優しい気持ちになれたような気がします。

・家事や子育ての大変さや、責任の持ち方が強くなった。(私たちの場合は仕事での責任も)

家事や子育てをやらされてる、とか、言われたら手伝うといった補助的な意識から、自分が子どもを育てる。という主体的な意識に変わる。どちらかがいない、ということは、帰宅してから次の日仕事に行くまでの全てを自分1人でやるということ。息子のお弁当はさすがにオットにはハードルが高すぎるので、(ごめんけど何か買ってね、にしようとしたけど、冷食つめてのり弁つめてくれていてびっくり!)、息子を起こすことから、朝ご飯、娘の保育園の支度までをやらなきゃならないことは多分オットはなかなか大変だったと思います。

・子どもと親に悟られないようにしたことが良かった

親や子供に悟られると、「別居」という文字が独り歩きしておおごとになる。悟られず、離れて考えられたからちゃんと戻れる。別居した。というとうまくいっていないんだな、と思われる。(当たり前か、、(笑))そう、「別居」ということに親や子供、友人といった第3者的な人が関われば(知れば)関わるほど、事態は悪くなる気がします。それはたぶん、第3者が関わると、「どっちが悪いのか」という視点で、別居という事態を終息させようとするから。

何か大きな原因がある場合は別だけれど、今回の私たちのようなケースは、「お互いがお互いの関係性と、自分自身を見つめるため」ということが主目的だったので、誰にも悟られずに離れたことが良かったのだと思います。

一週間後、話し合おう。と決めて別居したわたしたち。結局、ワタシの方から「この別居の期間に何を考えたか話すのはやめよう」と申し出て普段の生活に戻りました。なぜ、話し合いをしなかったか、というのは、離れたことで感じたオットへの感謝の気持ちが自分の中にあるとわかっただけで良い。と思えたから。

オットはオットで、きっといろいろなことを考えたと思うし、「あいつ死ね」くらいまで思ったかもしれない(笑)(聞いてないからわからないけれどね)。

でも、それはそれで良い。そう考えるのもオットの自由で、お互いに、「夫婦を続ける」という選択が一緒だったってだけで十分だ。と思ったのでした。

・違和感をスルーしない誠実さの必要性(これは、私たち夫婦の場合)

「スルーしない誠実」ということ。むかつくこと、直して欲しいこと、今もいっぱいある。オットも同じだと思う。そういうことを、スルーしてあきらめて、見ないようにして一緒にいることももちろん1つの選択肢。それも賢いやり方。私たちは仕事も一緒なので、仕事の方向性の意識、気持ちの部分は、違っている場合でも「共有」しておかないと成り立たない。仕事がそうだから、やはり、子育てや家庭内でも共有は必要。だからこそ、スルーしない誠実さ。のための別居だったのだと思います。

夫婦は他人。それぞれの距離感はどの夫婦もそれぞれ。私たちは私たちのやり方で良いのだとも思います。

私は2回目の結婚。別居も2回目。今回はオットがスルーせずいてくれたことに感謝しなければ、と思います。

別居後の変化

別居から3か月がたちました。今言えることは、嘘みたいにケンカが減った。相手に対してイライラしなくなりました。これは目に見えて変化したこと。自分でも驚いています。

それにしても、「別居」という言葉の持つ破壊力たるや。

「別居した」といったら、いろんな人に心配かけました。ごめんなさい。

私たち夫婦は、でこぼこしながらもこれからもチームで一緒に進んでいきます。嫌なことがあったら、また期間限定別居はするかもしれないけれど、離れるという選択は取らないと、今は思えます。

これから先も、いろいろなことがきっとあるのだろうけれど、スルーしない誠実さは持ち続けていたい、と思います。

スルーするよりかは、別居するほうを選択していきたいなと。期間限定でね。めんどくさいことだけれど、それがオットに対する自分なりの誠実さなのかなと。

夫婦によってはおススメかも(笑)、期間限定別居。意外とできるものだし、意外と自由になれますよ。何より、お互いについて、子どもについて、考えられます。






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