大阪ゆらゆら日記①

今日も大阪は雨だ。
今年の梅雨は遅くて長い気がする。

私にとって初めて住む都会、大阪。
オフィスワーカー、中高生、派手な服装のおばちゃん、USJに行く若者、路上生活者。
田舎にはないような多様性がそこにはあって、色々な人々が集まっていて、街並みもどこか小汚くて、最初はとても怖かった。
東南アジアや南米を思い出した。
雑多としている、恐ろしかった。

車通りの多くない横断歩道なら、赤信号だろうとみんな渡っていく。
心のキャパシティが大きくない私は、たいてい信号通りに立ち止まって休憩する。
それを横目にせかせかと過ぎていく人々。
時折、私に合わせてか後ろに留まる人。
のんびりとしていないと私は死んでしまう。
私は絶対に駆け込み乗車をしない。

大阪の電車は有り得ない走り方をする。
同じ方面行きの普通列車と急行列車がほぼ同時にホームの左右から発車する。
駅を離れてすぐ並走する。
同じホームの違う番線の線路が、すぐ一本に集まる風景しか知らなかった。

会社に行きたくないな。
土曜日に大嫌いなやつと遭遇した。
あいつは質の悪いアダルトビデオに出てくる下手くそな男優そのものだ。
自分の実力や立場を勘違いして一人で盛り上がる様はグロテスクだ。
貴重な日曜日は、気持ちを立て直すためだけに使われた。昨日も眠れなかった。

長く感じる梅雨のせいか、まだ蝉が鳴かない7月。
友人と何気ない会話をして日常を取り戻す。

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