見出し画像

大切にあつかってもらえると、とても癒されるから

ある時、瓶ビールを注文したらぴかぴかの瓶が出てきました。
新品だったのか、美しいその瓶をわたしは思わず写真に撮りました。
そこは駅から離れた場所にある小さな和食の居酒屋さん。
店主は無口で職人肌。お客さんとのやりとりはおかみさんが行っています。
華美なところはなく、素朴で淡々とした雰囲気がありながら
なんだかまあるい白熱灯のような素朴なあたたかさを感じます。
おそらくご夫婦で営まれているそのお店はいつも掃除が行き届いていて、
すぐホコリが溜まりそうな繊細な照明もきれいなもんです。
それにお料理はどこも丁寧に作られていて、やさしい味付け。
そこに運ばれてきた冒頭のぴかぴかの瓶ビール。
わたしはそのお店に来ると自分が大切に扱われているように感じて、とても癒されるのです。

お店の方と特に話はしませんが、自分たちの仕事を日々丁寧にこなしながら、過度な振る舞いのないそのお店の姿勢がわたしは好きです。それはその姿勢がそのお店にとってとても自然なスタイルに感じるから。
帰り際に「おいしかったです、ごちそうさまでした。」と心から言いたくなるお店。心がほっかりあたたまり、おだやかな空気をまとって帰れるお店。

少し遠いけどまた行きたいなぁと思うわたしにとって大切な場所です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?