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『その女、ジルバ』2021冬ドラマ

このドラマは、全然期待してなかったけど(というか、「オトナの土ドラ」枠が好きなので、予告見ててこれはどうなんだろうー、と始まる前の期待値が異常に低かった)すっごくいいドラマ。
アラタと同世代だから、身につまされているのかもしれないが。

このドラマの考察で、こんなのがあった。とてもよかったので記録&紹介しておく。※ 既に4話終わっているので、記事自体も軽くネタバレではあるので注意。

現時点での最新話で、記事の最後の方でに触れられている「スミレの涙」に至るのだけど、ほんのちょっと。正直、観ててなかなか出てこないので、とんだネタバレをしやがった(次回以降の流れの暴露)か?と思ったのだが、そうではなかった。

それこそネタバレに至るので詳細は避けるけれど、ともかく記事でも触れられている通り、「悲しくなった」人がそこで丁寧に描かれている。

便乗で言うと、年始の『逃げ恥』は本当に酷いものだった、いわゆる「モブ」の扱い方が。一番神経を疑ったのが、ユリちゃんの描き方。
連ドラ時期からずっと恋に仕事にと精一杯生きてきて、今回50代独身代表として描かれた像では、ただの話のエッセンスとして「子宮全摘」が扱われていた。時間にして、体感、病気発覚から入院まで20分もなかったのではないだろうか。

そりゃそうだよね。妊婦はこんなに生きづらいんです!精神不安定になるのはホルモンのせいです!全面的に私に私達に味方して!!!!
ってドラマに、ユリちゃんはただの味付けだから。モブだから。

ところが人間社会はそうではない。自分以外のすべての人に感情があって、ドラマがある。
ユリちゃん、果たしてどれだけ苦悩しただろうか。。。
というか、その下り、2時間ドラマにいる?そんな雑な扱い方するくらいなら、織り込まなければいいのに。と感じたのだけれど。

で何が言いたいかというと、このジルバは、主人公でないスミレちゃんまで本当に丁寧に描いているのにとても好感が持てるし、色々な苦難を抱え、乗り越えていく様に共感できる。

おそらく、見る人によって拾う共感点は変わるのではないかと思うけれど、必ず、その苦悩ポイントは何らかの形で解消されていく。それがなんだか、セラピーのような感じにも取れる。

私はアラタと境遇も性格も違うし、何なら猫背でもないのだけど、氷河期世代の、現代まで至っている靄の中でもがく女性が未来を切り開く姿に、大いに勇気付けられる。

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