『シェフは名探偵』2021年 夏ドラマ

夏……?
微妙なタイミングで放送されていたドラマのため夏でいいのか……?(もう放送は終わっているが、合っていると思う)

このドラマは、見ているうちになんだか少し不思議な気分になるドラマだった。

不思議という表現が中途半端だが、ストーリーが、とか、役者が、とか、キャストが、とか不思議なわけではない。
話は1話完結で色々あるが、面白い。

ではその不思議ったらなんだろう?

という疑問は、見ているうちにしばらく経ったらわかってきた。

構成が、舞台演劇などにとても似ているからだと思う。

基本的に舞台は、レストラン上にしかない。広大なレストランではなく、シェフとスーシェフ、ソムリエとギャルソンの4人で切り盛りできる程度の小さなレストラン。そこに人々がやってきて、問題を吐露しシェフが(現地に足を運ばず)推理を繰り返し、問題が解決する。

小劇場の舞台上の展開を見守る、そんなドラマだった。

内容(ストーリー)も小ぶりながら色々なテーマがあった。少ない話数でトランスジェンダー関係の話も2話くらいあったり(役者も事実トランスジェンダーまわりで活躍されるモデルさんを起用されたり)、アレルギー関連の話が出てきたり。

だいたい三舟シェフの自家製ホットワイン「ヴァン・ショー」を飲んで、ホッと一息して話が閉じられる。

美味しそうな料理の数々、各キャラの特殊なキャラクター性、全てがこのドラマの上では調味料(脇役)として、丁寧に1話ずつ流れていって、なんとなく胸(お腹)いっぱいになるようなドラマだったと思う。

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