『しずかちゃんとパパ』をもう一度!2023年夏ドラマ

もう一度、推しますよ!!の意味です。

今季(2023年夏)、わたしの中では満を持して!ドラマ10枠での放送が決定したので改めて。
2023年7月25日(火) 放送スタート[総合・BS4K]毎週火曜 よる10時(内容45分・全8回)とのこと。


過去にわたし、この『しずかちゃんとパパ』(BSP放送版)について感想を書いたことがある。
このドラマ、本当によくてよくて。

ただこの感想を書いた時、どう表現すべきか。ただただ「障害がテーマのドラマだから面白かったよ!!」って言うのも憚られ、ともかく良かったよ、というのに終始してしまっている。

せっかくなので、もっともっと多くのドラマ好きに見てもらいたい!と思い改めてしたためる。

いったい何が面白かったのか

正直、最初の最初はタイトルだけを見て(勘違いをして)ドラえもんのしずかちゃんが大人になった、NHKでよくやる藤子・F・不二雄漫画の実写化だ、と思っていた。なんなら、「大人版のしずかちゃんが吉岡里帆ちゃん?あってるじゃーん」くらいの。酷い。

そんな感じだったので、なんら前情報を入れずに見始めたのだけれど、「他人の反応に敏感になりすぎる女性(主人公)」が出てきてウジウジしているのから始まり、「おや、これは様子が違うぞ?」となる。

しかも、ウジウジ女のしずかちゃん、のパパは耳が聞こえない。

主人公も妙だけど、次に出てくるイケメンも変。次々少し変わった人たちが出てくるなあ……とも思うものの、現実世界を思えば、いるいるこういう人〜というのがとても多い。

そんな普通の人たちがそれぞれにみんな問題を抱えていて、「普通ってなんだろう?」という気になってくるのも見どころ。パパには障害があるけれど、他の人にもそれぞれの問題があるなあと感じる。

また、ごくごく自然に手話会話が入ってくる。

あの鶴瓶さんが、あの「話」の面白い鶴瓶さんが!口話で会話をしないのよ。しないんだけど、ものすごく色んな人たちとの会話が面白いし、父娘の会話がとにかくうるさい(再掲)。

手話って、こんなに豊かな言語だったのかという気付きと、言語(文化)の壁があったとしても個々人の意識でこんなにも壁を低く薄くできるのか、と、(※フィクションながら)感じられる不思議なドラマになっている。

NHKだからなのかわからないけれど、聴覚障害の歴史に触れるエピソードもあって、これまでの差別や教育なんかも学べるのもいい。

人の考え方や習性は、環境によることが多いのだなあ。

地上波放送は「再編集版」

すごくおすすめ!と、何度も書きながらわりと揮発的な感情で(ずっと情報を追っていたわけではない為)知らなかったのだけど、BSP版放送版では「文化基金賞など国内各賞を受賞」とのこと。わたしだけでなく、誰もが認める面白さ、ということだ。

再編集というのがどんな感じなのかわからないけれど、地上波版に、音声解説と字幕が付くことを確認している。

わたしは視覚優位のため、普段は情報過多になってしまって音声解説はオフでドラマを楽しむこととしている。でも今回は、パパに敬意を表し音声解説を有効化して見てみようかな、と考えている。

確かまだBlu-rayなど出ていなかったと思うが、せっかくなのでこの放送が終わったら出てくれないかなあ。
(2023-07-24追記)Twitterで、既にBlu-ray出てるよって教えていただきました。知らなかった〜〜〜!もしドラマ見て、また観たくなったりした方は是非。

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