『ナイルパーチの女子会』2021年冬ドラマ

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気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……

が、正直なところのこのドラマの感想である。
ただしこれは、別に批判しているわけではない。

順を追う。

まずこのドラマ、誰目線で見たらいいのかがわからない。

人との距離感の取れない人（主人公）に対する、精神障害についての考察？あるいは、ある種独親の子育て観察？それとも、SNS初心者のやらかし日記（もしくは警鐘）？あるいは、主人公に過去に傷つけられた友人のPTSDの経過見守り？それとも、主人公の失策に巻き添えを喰らった部下女子の報復の行方？

出演者の誰も彼もがぶっ飛んだ「やらかし」を抱えつつ、淡々と物語が進む。まあ、中でも一番やばいのが主人公なわけだが。

このドラマは原作があるらしい。そして、友人曰く、とても特殊な内容だから賛否も原作からして分かれているとのこと（友人は原作も好きらしく、ドラマも評価していた）。

原作の出来だとかとは関係がないと思うのだけれど、このドラマを見ながらの正解がなんだか全くわからない。

この物語をどう落としたいのかもわからない。

ただ、見ながら目が離せない。

この主人公はどうなっていくんだろう、周りの人たちはどうなるんだろう……
そして、この物語は果たしてどこかに決着するんだろうか？

さっぱりわからないんだけれど、楽しみではある。

すべてにおいて、もうちょっと誰も彼もがうまくやれば全てまるく収まるようなものが、少しずつ何もかんもが噛み合わないがゆえ、失敗していく。見ていてとても不安になるのだけれど、イマイチ目が離せない。

この感覚、どこかで感じたことあるな〜と思いを馳せて、唐突に思い出した。

この『ナイルパーチの女子会』というドラマは、おそらく、ホラー作品なんだ！と思ったら合点がいった。

あのサエコという主人公は、貞子と一緒だ。ミザリーと一緒だ。ITのピエロと一緒だ。ちょっと前のドラマであったリカと一緒だ。なんなら、『世にも奇妙な物語』や『ほんとうにあった怖い話』かもしれない。

オカルトじみたよくわからない人（かどうかもわからない）の現実離れした話しだ、と思えば、心落ち着けて視聴できる。

ところがまあ、残念なことに一定数ああいった女（性別をわざわざ区切るのも昨今的にはアレではあるものの、確かに女性の方が多い気がする）が居るのも事実ではあるが……ただ、「いるよねーいるいる」を求められているわけでも、あるいは、この非常識さを改善する何らかを提示しているわけでもない。

とにかく不思議なドラマ。そして、行く末が気になる。

ストーリー性やキャラクター、あるいはメッセージを楽しむのがドラマだと思っていたけれども、たまにはこういう物語もいいものだ。ともかくどこに収束していくのかの想像がつかないので、期待などもないのだけれど。。。

ちなみに色々伏線が散らかりすぎている気はするので、それら全てを拾って終わって欲しいな……という願いはある。