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雪おろしと雪かき

今季は久しぶりの「冬らしい冬」です。

ここ飛騨地方も5年ぶりの大雪となり、雪が降る日はせっせと雪かきをしています。

そして今日は、久しぶりに屋根の雪下ろしをしました。

屋根だけでなく、木も雪をかぶって重そうです。

普段から、家の周囲はこまめに雪かきしているのですが、ここまで連日雪が大量に降ると、今度は「屋根」が心配になります。

この地域の家は、雪の重みに耐えられる丈夫な構造になっているのですが、ただ、軒先が弱点で、雪が増えると重さに耐えられなくなり、軒先がバキッと折れてつぶれることがあるのです。

大雪が降るごとに、屋根の上の雪もかさを増やしていきます。
雪がやんでお天気が良い日は、少し雪は解けるものの、完全には解け切らずそのまま残ります。その溶けかかった雪が、気温の低い時に凍結してガチガチに固まります。そこに、また新雪が降り積もり…と、まぁこんな感じで、屋根の雪の量が増え、重みもどんどん増していく…というわけです。

屋根に降り積もった雪は、そのうち軒先へと雪がズリズリと垂れてきます。
軒から雪がぐっとせり出して今にも落ちそうな状態になります。そうなると、何かの拍子で軒から雪が落下した時、下にいる人に直撃するので非常に危険なのです。

ツララも危険。
時々棒でつついて落としているのですが、それでもすぐに出来てしまいます。

我が家の屋根も、かなり雪が軒にせり出していて、下を通るたびに「危ないなぁ」と冷や冷やしていました。
そんななか、「また来週の火曜日ごろから雪が降る」という嫌な予言(天気予報)を聞いてしまい、夫と「こりゃあ、今のうちに下ろしておいたほうが良いなぁ~」という話になり、夫が休日の今日、丸一日かけて雪下ろし作業をすることにしました。

軒先にせり出している雪。

スコップとスノーダンプをもって夫が屋根に上がり、軒先の雪を順番に落としていきます。
私は下で夫の様子を見守りつつ、落下した雪を順番にかいていきます。

太ももの高さまである雪を、順番に落としていきます。

屋根に上った夫曰く、「上に乗っかっている新雪はふわふわで軽いけど、下の雪はガチガチに固くて重い」とのこと。

上からドサッドサッと落ちてくる雪の塊を避けながら、私は落下の衝撃で四方八方に飛び散り砕け散った雪を、雪かき道具でかいていきました。

とりあえず、屋根の雪を落とすところで「午前の作業」は終了。

ちなみに屋根の雪は、屋根一面を全部下ろすのではなく、屋根の先っぽ〈軒先から1メートルくらいの範囲内〉を落とします。

ここまでの作業で、夫はクタクタになっていました。
私もかなりクタクタ…。

雪下ろしの大変なところは、雪を下ろして終わりではなく、下ろした雪をきれいに始末しなければいけないところです。

屋根の雪は、下ろしてみると、軒先だけでもかなりの量です。
今回も、家の周りに小さな雪の山脈ができました。

これを順番に砕いて小さな塊にして、少しずつ側溝に落としていきます。

側溝の水が詰まらないように、丁寧に砕いて流します。

雪国に暮らす人は、冬になると、否が応でも「雪かき」の時間を捻出しなくてはいけません。
どんなに忙しい朝でも、いつもより一時間早く起きて、家の前の雪をかかないといけません。じゃないと車が出せない(出勤できない)からです。

また、休日でも、今回のように一日「雪またじ」(飛騨の方言で「雪の始末」のこと)で終わってしまうことも多々あります。

春になって温かくなれば、溶けて消えてしまうはかないものに対して、ここまで実直に根気に付き合わなきゃいけないのが、雪国の大変さなんですが、でも、「否が応でも、やらなきゃいけないこと」だから、どうせやるなら、ネガティブに悪く考えるのではなく、ポジティブに明るく受けとめていきたいと思うのです。




考えようによっては、雪かきは、単純作業だから難しく考える必要はなく、頭を空っぽにして体を動かせば、それでOK。それに、重たい雪をすくったり押したりして片付けるので、結構筋力を使います。冬の「筋トレ」にバッチリです。
さらに、長い時間やれば、汗が出てかなりの運動量になりです。さらに、パソコン仕事で座りっぱなしの時には、ちょうどいい気分転換にもなります。


こうして頑張っていると、「頭であれこれ考えていても仕方がない。考えている暇があるなら、まずは体を動かして、できることをやっていこう」と、あっさり割り切れるようになり、クヨクヨ悩まなくなるんですよね。

それに、どんなに雪をかいたところで「一文の得」にもならないけど、でも、苦労して雪をかくことで、ここを通る人たちが安全で歩きやすくなるのなら、これは人の為になる…。つまり「徳」になるのですよ。

だから、雪かきするたびに、私は徳を積んでいる。そう「徳積み」をしているんだ~と思うようにしています。

そう考えると、大変な雪かきも、何だか善きことのように感じられてきます。


頑張るほどに、雪の山が少しずつ小さくなっていくのが嬉しい。

あんなにうず高く積まれていた雪山が、根気強くコツコツ砕いて流していくうちに、少しずつかさが減り、みるみる小さくなっていきます。
どんなに大変なことでも、たとえ膨大な時間がかかりそうなことでも、地道に少しずつコツコツやり続ければ、いつかは必ずゴールが見えてくる。そして終わる時が必ず来る…。
そんなことを、私は雪かき作業をするたびに、いつも感じます。

嘆く前に、まずは動く。
ブツブツ言っていないで、まずは体を動かす。
行動あるのみです。

いつの間にか、ご近所さんたちも外に出てきて、皆さん、同じように自宅の雪下ろしや雪かきを始めました。
顔を合わせて挨拶して、お互いに「大変やなぁ」「ご苦労さま」「気を付けて」…と声を掛け合いながら、励ましあって作業をしました。




こうして作業に没頭し、ふと気が付くともう夕方。
そろそろ陽が落ちて、凍みてくる時間です。

今日はここまで。
作業を終えて、道具を片付け、家に入りました。


疲れてクタクタ、ヘトヘト…。
だけど、とても良い運動になりました。

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