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シングルマザーの恋愛について

私の生きる意欲の大きな柱になっているもの、それは恋愛だ。

いや、恋愛とはだいぶ前に決別したはずだった。
5年余りの結婚生活は苦々しい思い出ばかりで、正直どの角度から見ても失敗だったとしか思えない。自分、良く頑張った。
詳細は後述するとして、現在はというと、絶賛交際中。40超えて恋愛するなんて想像だにしなかった。自分でも驚いている。何に驚いてるって、自分の精神世界が20代の乙女だったこと…。
大好きなのに別れを想像すると辛い、だから深入りするのはやめよう。でもやっぱり好き…。
この9カ月あまりこの繰り返しである。
言葉にすると、恋愛の酸いも甘いも経験した40代シンママが恋愛に夢中ってイタ過ぎる。恥ずかし過ぎる。

しかし、この「恥」ってどこから生まれたものなのか。
40代だから?
子供がいるから?
シングルマザーだから?
年齢や状況で「こうあるべき」という既存の価値観や社会の刷り込み(鴻上尚史氏は「世間」という言葉でとても分かりやすく説明している)で、私たちはこういった恥ずかしさや負い目のようなものを抱えているのではないか。
中高年の恋愛を「年甲斐もなくみっともない」とつい最近まで疎ましく思っていた自分(今も60代以上の恋愛に対してそう感じている自分がいる)が、その根底にある世間のタテマエに気づき、歳は関係ない!と胸を張ってまで言えないが、それでも恋愛に悩み、傷つき、喜びを感じる自分を愛おしいと思えるようになってきた。

過去に酷い別れ方をしても、またこんな最上の悦びが世界にはあるんだと知った。
大嫌いだったラブソングがいちいち腑に落ちていく。
強がって、私は一人で何でもできる!と嘯いていたけれど、やっぱりずっと誰かに心から愛されたかったんだと気づいた。
5年以上蓋をしていた本心に触れて、今私は素直に気持ちを言語化できていることが心地良い。
その扉を開いてくれた相手には感謝でいっぱいだ。

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