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憧れのネイルアート

深爪にはならない程度に残しつつも、ネイルアート全盛の今、多くの女性から見たらなんともみすぼらしい指先をしている。指は太短くてどうしようもないのだが、爪の面積自体は結構大きめなので、伸ばすことができれば人前に差し出す指先はもうちょっと美しいものになるのだろうなと、せっかくの少ない見た目の長所を生かすことができないのは、やはり女としては残念なのである。諦めているからいいのだけれど、ベーシストだからこの短い爪が誇り…などとはちっとも思えない。

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短い爪でもできますよ、と言ってくれる人もいるのだが、それってなんだか大人の真似する子供みたいでどうも色気を感じない。指先って、可愛さじゃなくて色気を出すところだと思うから。

フィンガリングの美しい弦楽器弾きの左手は、男女に関係なく色気を感じる。まるでそこだけが独立した生き物のように躍動する。それならば、である。フィンガリングの美しさでもってネイルアートのできないハンデをカバーしてみるか。

さて、美しいフィンガリングを修得するのが先か、はたまた手がシワシワになるのが先か。

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