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生きているだけでお金がかかる

みんなの財産をみんなで共有している、
というやり方を選んだ国でない限り、
資本主義社会では、何事も個人個人の所有であり、
持っているものが多いのも少ないのも、
個人の行動による。

私はこれまでの人生で何度か職を変えているので、
その間には何度か失業期間もあった。
そういう時に実感するのは、
生きているだけでお金が必要だ、
ということだった。


忙しく仕事をしている時には
一番ほしいのは時間だったりして
気づかない。
いざ、仕事や収入を得る方法がない、
となると、使うお金をセーブするわけだけど。

家にいて何もしなくても、
寝ているだけでも、
ごはん食べなくても、
それでも、そこに存在しているだけで
お金がかかる。

たとえば、電気代。水道代。ガス代。
そして家賃。
住民税、健康保険料、国民年金。


「外に出ない」という制限と同時に
何らかの経済的な補償が必要だ、
と言われるのはそういうこと。

私はもともと引きこもり好きで、
ほっておかれたら
際限なくひとりで部屋にこもって
文章つづったり、文字書いたり、
妄想したり、絵を描いたり、
うたたねしたり、ドラマや映画見たり、
本当にずーっとやることは
無限につくれる。

だけど、何にも考えずに
そういうことができるのは、
経済的な心配が一切なければこそ。

事業者が本当に困っているのは、
お客が来ない、来れない、
収入が入らない、という状態よりも、
何もしなくても家賃がかかる、
という現実。
特にロックダウンとか外出自粛になっている
都市部は、そもそも家賃が高い。

毎日、閉店したお店が増えていく。
 
そこのところがなんとかならないと、
本当に、現実的に、国が破産する可能性がある、
ということが今起きている問題の一つなんだと思う。
 
 
もちろん、命は大事。
重症者や死亡者が増えてはいけない。
自分が感染しても、人に感染させても、いけない。
 
だけど、ウィルスとたたかいながら、
経済崩壊が起きないようにすることも、
今の状態の先の先も見ながら手をうつことも、
同時にすごく重要な課題なんだ、
ということを毎日ドキドキしながら考えている。

最後まで読んでいただいてありがとうございます! ここで私の言葉をお届けできたこと、うれしく思います。 みちのえみこ