見出し画像

地元の海と共生する「かねよ食堂」

10月最初の週末、実家のある横須賀市走水に、久しぶりに帰省しました。
そのとき、何年ぶりかに訪れた「かねよ食堂」
私が20代の時、ほんの少しの間、週末だけ働いていた場所です。

あの頃は、平日デスクワークをしている私にとって、オシャレで海風を感じられる場所でのアルバイトは、地元なのに非日常にいるような感覚でした。

夏の昼間には、磯遊びに来たファミリーのお客さん、夜には、波の音を聞きながらお酒を楽しむお客さん。
お店の噂を聞いて、遠方から来る方も少なくありませんでした。

私がずっと「何もない場所」だと思っていた地元が、ここに来るお客さんを通して見てみると、海も山も、昆布もタコも、魅力がたくさんある場所だったんだな、と気付かせてもらいました。

画像1

画像7

走水と「かねよ食堂」
私が育った走水は、横須賀の中でも小さなマチ。
海と山に囲まれていて、小学校は当時で全校生徒200名程度でした。
今はもっともっと少なくなっています。

そんなマチで「かねよ食堂」の店構えを初めて見た時、
「あれ!?なんかやたらとオシャレなお店が出来てるっ」と、衝撃を受けました。
そもそも、観光地でもなく、人口も少ない走水に新しく「飲食店」がオープンしたことに驚き。
オーナーは、この場所で育った2個上の先輩ジョンさんです。

漁師小屋を改装して、流木や浮き球を使ったインテリアは、オシャレでありながら、地元の海辺にとても馴染んでいます。(これもジョンさんが創っていました)

画像2

画像3

「かねよ食堂」のメニュー
地元で獲れた海産物を使った料理はもちろん、グリーンカレーやタコライス、自家製ピザといった無国籍料理(どれも美味しい)が楽しめます!

今回は、「スパイシーチキンディッシュ チリ・チポトレ」のランチセットと、「地魚と三浦産お野菜のフリット」をオーダーしました。

チキンは、ボリューム満点。娘も食べられるように、ベースの味付けは少しマイルドにしてくれて、辛いのは苦手な娘お、大きめのカットをバクバク食べてた(^^♪
私は、チリパウダーとハラペーニョソースをたっぷり付けて、たっぷりパクチーと一緒にいただきました。美味しかった~

フリットは、地魚はフワフワの白身と、三浦半島で獲れた玉ねぎ、にんじん、ナス、パプリカ、サツマイモ。
オリジナルのタルタルソースが付いてきて、刻んだ地元の昆布が入っていたのが驚きです。これがバッチリ合っていて、普通のタルタルはあまり付けない派なのですが、フリットにたっぷり付けていただきました。

画像4

画像5

かねよ食堂は、走水にとって「これまでになかった」場所であり、これまで走水を知らなかった若者など、多くの人たちがかねよ食堂を求めて走水に来てくれるようになりました。

でも、新しいだけじゃなくて、地元民も何だかホッとできるのは、お店のインテリアや食材に、走水の匂いを感じるからじゃないかなと思います。

地元の人と遠くから来てくれる人々を繋ぐ場所。
地域の魅力を内にも外にも伝えてくれる場所。

帰省したら、今度はディナータイムに足を運びたい。

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?