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ルーツ探しの旅〜愛知県編002〜

小牧に向かう。
名古屋市営地下鉄の名城線は環状になっている。
と言い切っていいのか、鉄道の専門家ではないので分からないけれど、首都圏でいう山手線みたいにグルグル回っている。
そして、呼び方が「左回り」と「右回り」なのが個性的と思った。
山手線の内回りと外回りも、未だにどっちがどっちなのか把握していない。
左と右という概念を出してくるとは、3次元を考慮していないのではないか。
環状のどの点においても、右は右、左は左で正解じゃないか。
「フレミングの法則みたいなものかな」と面倒くさいことを考えてしまう。
その後、インスタに夢中になりすぎて、乗り換える駅を乗り過ごしてしまったりしながら、乗り換えを何度かして、名鉄に乗った。
厳密に言うと、名鉄小牧線に直通している名古屋市営地下鉄上飯田線に乗った。
名鉄区間に入ると、列車は地上を走る。
地上を走る乗り物では、ただただ流れゆく風景を眺めることが好きだ。

まず、「味鋺」という駅に着いた。
「あじま」と読む。
こんな字を書いて「あじま」と読むんだなぁと思いながら列車は進む。
次の駅は「味美」だった。
「あじま」の次が「あじみ」なのかしら。
さすがにその次の駅は「あじむ」ってことはないかなぁ。
そういえば、大分県に「安心院(あじむ)」ってところがあるよなぁ。
じゃあ、どこかに「あじめ」もあるのではないだろうか。
「あじろ」もあるし、あるとおもしろそうだ。
ひとり、そんなことを考えてワクワクしていたら車内アナウンスが『つぎは「あじよし」、「あじよし」です』と告げた。
車掌は私のワクワクを奪い去っていった。
途中、浅井長政の銅像を見かけて興奮し、またもやインスタに夢中になっていたら、気付くと小牧駅に着いていて、慌てて下車した。

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