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2023年6月議会一般質問を行いました


一般質問の様子はyoutubeからご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=bwUckgG3oYc&list=PLo6PtP22pKoaY74cZzYHQbU3DF_7xZ7nN&index=4

6月16日、小牧市議会第二回定例会(6月議会)が開催され、一般質問を行いました。
今回取り組んだ内容は、

①ダブルケア対策
②性と生殖に関する権利に基づいた少子化対策
③社会的価値の高いまちを実現する為の取組


の三項目です。

ダブルケア対策については、その問題の可視化と対策を求めました。

 近年、高齢化と、晩産化や核家族化の進行により、育児と介護のタイミングが重なるいわゆる「ダブルケア」状態の現役世代が増加しています。「親の介護と子育てが重なること」に限らず、「育児と配偶者の介護」「両親ともに介護が必要な状態」「障害のある子どもの介護とその兄弟の育児」「自身の闘病と育児」なども多重ケアにあたります。
非正規雇用の広がりもあって物価高に賃金が及ばず所得が目減りする中で、高齢化率は25%を超え、右肩上がり。経済的困難に陥らない為に「仕事の両立」も同時進行しなければならない困難さから、心豊かな暮らしを守る為には、なによりダブルケア当事者の負担軽減が重要です。
 わたし自身も昨年結婚しましたが、同年九月に母が倒れ要介護者となりました。本当に介護は突然やってくるのだなと感じました。わたし自身子をもてばダブルケアがやってくる、予備軍となったことから、お恥ずかしながらわたし自身の気づきともなり、市内の当事者の声が聞こえるようになり、とくにコロナ禍では学校休校で「育児の時間が増えた」と負担を感じ、介護サービスの利用停止や外出控えで「健康状態や認知症が悪化し負担が増えた」という声もありました。
 内閣府の調査によるとダブルケアラーはおよそ25万人と推定されており、その八割が30代40代の現役世代。25万人の内17万人、約7割が女性です。2025年問題を考えると、ケアラーの増加は必ず見込まれます。女性活躍、女性のキャリア支援が…と言われている中で、男女共同参画の観点から、ダブルケア課題に対する支援策を立てるべきではないでしょうか。

性と生殖に関する権利に基づいた少子化については、SRHRに基づいた施策の実施と、組織改編を提言しました。

 少子化対策は喫緊の課題であり、市としても一因となっている晩婚化・非婚化への対策として「出会い結婚支援室」が設置されました。少子化対策において「こどもを産みたい」と思える人が増え、その人たちの希望がきちんと叶う社会にする施策は大変重要であり、市が直接支援に乗り出し、解決していこうとする姿勢も大変評価できますが、その一方でもう一点、最も大切にしてほしいと思う事があります。それは、出会い結婚支援を行政が積極的に行う事によって、性別に関して社会に浸透している固定観念や思い込み( #ジェンダーステレオタイプ  )と性役割的偏見の再生産に加担しないようにするということ。これが守られない場合、特に女性の自己実現やキャリア発展の選択肢が制約されたり、個人の意思決定や選択の自由に反し結婚や出産を経験しない事が社会的なプレッシャーや偏見が生じたりする可能性があります。すべての人の「性」と「生き方」に関わる重要な考え方となる性と生殖に関する健康と権利(SRHR)を少子化対策にも反映してほしい
 少子化対策の要因は婚姻数が減少しているからだけではありません。問題の多くは若年層の経済的貧困の拡大です。忙しすぎる働き方の問題です。本音を言えば、少子化問題は今でも、子ども未来部ではなくて、市長公室のような総合的な市政戦略的を考える部署で「少子化対策推進室」として組織するべきだと考える。どんな選択肢を選んでも幸せになれる方が良い。多様な生き方を受け入れる街にこそ人が集まる。組織編制を考える際、市長にはぜひSRHRの観点を持っていただきたい。しかしもう走り出している最中ですので、これから施策を検討して頂くにあたって、すべての人の性と生殖に関する健康と権利の考え方に基づいて施策を練っていただきたい。


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