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秘湯巡り旅~北海道編「野天風呂・かくし湯をめぐる」


昨日、かつての同僚からメール。
「墓参りついでに、前に薦められた温泉に入ってきた!」というもの。
何と!羨ましい!

前に一度自分が訪れてとても気に入り、何かの折りに道南出身の同僚に話をした。
秘湯ムードもあって、お湯も良し♪
タイミングが合えば野生動物(リスやタヌキにキツネ)に遭遇するかも…なんて話したのだが、今回はそこに日帰り入浴に行ったらしい。
何と羨ましい!…がしかし、そこの温泉は
実は「宿泊」がお薦めなのだ!フフフ。
宿泊者だけに与えられた特権があるのだ!

それが、野天風呂→かくし湯  の入浴。

私が宿泊したのは、もちろんコロナが流行る前。数年前に遡るが、
ここも私が持っているスタンプ帳に掲載されている「秘湯を守る会・会員宿」である。
スマホを探ってみると、写真も出てきた(ちなみにこのスマホ、4年使っているのでそろそろ買い換え)。


北海道は道南と呼ばれる地方に位置する。
札幌よりは、函館の方に近い。国道から
10kmほど山に入っていくと、2、3件の古びた温泉宿が見えてくる。
一番奥、広大な敷地を有するのがこの宿、
「銀婚湯温泉」だ。

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建物は古いが、しっかり手を入れてあり、中もキレイに使われていた。
今時の小綺麗な、リゾート系ホテルやラグジュアリーさを求める人は向かないので避けた方がいい。最初から「秘湯」と理解して行くと趣満天だ!!

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フロントの横には、趣のある談話室があり、庭に面しているので緑を眺めながらのんびりすることができる。
暖炉も置かれているので、冬には薪がくべられるのかとワクワクした。

私が訪れたのは、今と同じ時季。
多分、夏休みを利用してだったはず。
確か、滞在していた一泊二日は雨が降ったり止んだりで
それこそ、かくし湯も屋根のない野生味ある野天風呂は、雨が存分に入り込み夏なのにお湯が温すぎて寒かった。
森の中にあるため、雨の影響で木々や葉っぱや草や、吹き飛ばされてきたのか木から落ちたのか毛虫やらがお湯を満たしていて、秘湯好きと言っても、さすがにゆっくり入ることが出来ず、
早々に大浴場に逃げ込んだ記憶がある。

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↑↑HPをスクリーンショットしたもの。
変わっていない。

防水加工されていないスマホなので、野天風呂を撮影できなかったが、HPには写真付きで載っていた。
結局混んでいたのと、次の日も小雨だったので再び野天風呂に行く覚悟がなく、一ヵ所のみの入浴になってしまい、“次回こそ、ぜひつり橋を渡る”と意気込んだが、それっきりなのだ。(この時入ったのは「かつらの湯」)
また、川沿いの敷地のため「あぶ」が多く、あぶに襲われるのを必死に防御していた!
“次回は秋がいい”と決意!冬はかくし湯が閉じられてしまうらしいので、多分秋がお薦めだと思う。

お湯はヌメリがあって、温まる。大浴場の露天風呂でも十分満足できる自然溢れる雰囲気。設備は古いが、必要なものは揃っているので大丈夫。

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露天風呂も川に面しているので、川の音が癒しを誘った。こちらは屋根がついていて、多少の雨も大丈夫だったはず。


部屋の写真はとってなかったが、確か和室。またまた川沿い。庭が見下ろせる2階だった。
また、食事は食事処で各々個室。
内容は一番料金が安いパターンだったが、多分満足できたのだと思う。

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↑イワナの唐揚げ(パンフレットを引っ張りだすとお品書きが!とってあった!)


この宿の良いところは、
お湯!
川と森に癒される!(出来れば秋だと思う)
それと、
古いながら心遣いが館内に感じられ、スタッフもアットホームで温かい。

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↑所々に生花        ↓定番提灯

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ぜひ、次回は秋!
あぶがいない季節、紅葉を眺めながらかくし湯めぐりに今度こそ興じたい!
…そんなことを思って帰ってきたことを思い出す。
「銀婚湯温泉」もう一度訪れてみたい宿である。

秘湯を守る会のスタンプ帳も昨年の初め以降、空欄のまま。
このまま集めることが叶わずに、期限切れになりそうな予感しかない。(泣)