スクフェス2終了とラブライブのインタラクティブ性について
年度末終了という切りの良い時期にグローバル版リリースと同時に終了告知とあいなりました。
不調としか言ってこないブシロのモバイルゲーム部門
お家事情を想像するに、バンナム側がライセンスを更新しなかったから終わるのかなと思ってしまうし、ブシロードにしてもモバイルゲーム自体がいつも「不調不調」としかいってなくて、3DCGに新バンドと新基軸を打ち出しても、結果を出せずに運営もCraftEggからブシロード本体に移行して延命を図っているようないる状態なので、将来的なモバイルゲームからの撤退を考えてるのかもしれません。
というか、原稿を書いててガルパが「制作工数上の都合からイベントストーリーがないイベント」になりますという告知が有りましたが、同僚ゲームの発表から数時間でこれって非常に不穏だなと思う。
ラブライブのへそはインタラクティブ性
そもそも前回の記事でラブライブのルーツは「読者参加型企画だ」と指摘したわけですが、読者参加型企画というのは、単に学食のメニューやユニットの名付け親になるだけじゃなく、「コンテンツに読者が介入できる」ということがミソなのです。
コンテンツに介入できるメディアというのはゲームがその代表格です。例えば、マリオなら、あらゆる場所でジャンプしたり、クリアするタイミングを早めたり遅めたりすることだって出来ます。こうした特性を「インタラクティブ性」と言いますが、「インタラクティブ性」こそがコンテンツのキモだということになるのです。
これって「アイマスと同じじゃん」と思った人もいるかも知れませんが、アイマスというのは言うまでもなくゲームが発祥で、「オトナのごっこ遊び」とも言われるファンの気質や盛り上がり方はゲームのインタラクティブ性がなければなし得な特性です。
みんながバラバラのニーズしか無いラブライブを象徴するスクフェス2への不評意見
先日も超次元フェスとかやっていましたが本質的には「アイドルをテーマにしたインタラクティブなコンテンツ」という点ではピタリ一致するわけです。
実のところ、「女の子が学校でアマチュアのアイドルをする」というものも実はコンテンツの本質ではなく、「インタラクティブさ」こそがコンテンツのいちばん重要なところなんじゃないかと思うのです。
そう考えると、アニメで大きくなった作品だけど、アニメはそのインタラクティブ性を思いっきりスポイルするメディアであるし、逆にライブやミュージカルは、全く同じ脚本やセットリストであっても「2つと同じ公演は無い」と言われています。時にはお客様の反応によってアドリブを入れてきたり演じ方や演奏法を替えたりまさにインタラクティブなコンテンツなのです。
そして、なんだかんだ言って常にラブライブのマトモなゲームを求める声があったのはそのインタラクティブ性にあるといえるのですが、その点ではスクフェス2は遥かに劣ると言わざるを得ないし、企画の根本自体が間違いのだろうけど、じゃあ何が欲しいのかと言われたらみんな方向性がバラバラで、出来たものをみんなケチを付けてばかりというのは、ある意味では今のラブライブを象徴するようなゲームだったなと思うのです。
揚げ足をとることが愛という価値観
いちいち揚げ足を取って批判する人は自分たちこそがコンテンツへの愛があるという、妙な自負心があるのですが、そのことを「形の無いコンテンツにしか居場所がない」のかとおもったのですが、インタラクティブなコンテンツという認識があるわけで、多分「離れるよりもガンガン文句行って運営方針を変えるんだ」というふうに燃えてしまってそうした薦めは逆効果にしかならなかったのでしょうか。
どのジャンルのゲームを作るというのもまた大きな問題です。例えばガルパならいろいろな案がでてパズルとか育成ゲームはとかあったけど、やっぱり音ゲーしか無いとなったわけですけど、そもそもジャンルからして何を出して良いのか、そもそもゲームが必要なのかという話にもなってきているのです。
スクスタとスクフェス2は(ゲームでしか利益が取れない)ブシロだけがやる気でほかはやる気がなかったみたいな与太話を聞いたのですが、連携の悪さとか、ゲームを無視したような進級の概念を取り入れるアニメとかみたら割りとマジな話なのかもしれません。
まこんな火の玉ストレートな指摘がありますけど、実際1期はブシロは製作委員会に入ってませんでしたし、3期も抜けるかもしれませんし、蓮ノ空女学院には入ってますが、この先プロジェクトに居続けるのですかね?
インタラクティブ性は手間がかかる
しかし、ナチュラルボーンインタラクティブ性とも言えるアイマスも脱ゲームを模索するご時世ですし、蓮ノ空が開発に5年とか言っててインタラクティブなコンテンツって非常に作るのが手間で高コスト体質なんだろうなと推察は出来てしまう。低迷期にやることはコストを減らして、船頭も減らして、とにかく小回りの効く体制への改革しかないわけです。
それこそブシロの木谷社長も「今までみたいにライブ・ゲーム・アニメの三点セットでうちのコンテンツは大きくなってきたけどそういう方向性は巨艦大砲主義的になってきてシンドい」ということをこぼしてきているわけで、とにかくやり方を変えていかないとならないのかなと思うのです。
μ'sと虹ヶ咲の行く末は
しかし、終了日の3月31日ってμ'sのオケコンの日なのですが、今後のμ'sはどうなるのやら。コラボ案件があればたまに描き下ろすけど、あとは、ベルばらが再演するたびに開かれる記念コンサートに出るだけの専業主婦やってる宝塚OGみたいな存在になってしまうんですかねえ…。
率先してコメントをしてるのが虹ヶ咲の人なだけに、未だにスクフェスシリーズががニジガクのホームグランドということを思い知らされるのですが、ニジガクも今後は『シェキラ☆☆☆』のようにキャラクターコンテンツとは直接的に無関係の曲をイメージソングとして出すことになるのでしょうか…。
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