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H100形で行く宗谷南線 名寄・士別紀行

いつの間にか増えていたH100形

実はH100形にまだ乗ったことが無いということに気が付いたので、名寄のキマロキ編成を見に行くことにした。ついでだから有名なジンギスカンをとも思ったら、良い店が士別にしかないが、ダイヤは旭川→名寄→士別→旭川というのが一番都合が良かったので道北一日散歩きっぷで小旅行をしようともった。

この地図を見て、留萌線と新得まで廃止になったらどうなるんだろと思いながら眺めていたが、なんと名寄市内で紛失していまい、後の行程は普通に切符を買うハメになった。名寄~士別は540円、士別~旭川は1,290円なので1,830円の追加出費。青春18きっぷを1日目で無くしたり、新幹線の切符を落としたなんてことを考えたらかすり傷ですが。

名寄探訪

目的その1。今回乗った車両は川崎車両製の今年から運用開始した車両。加速は随分と良いが、キハ150の座席配置をベースにバリアフリーや電気式ようの設備を織り込んだ結果座席が少ない感じがある。通学時間帯に詰め込むんだからそれでいいのかもしれないが、宗谷南線は比較的人が乗るので運が悪ければ1時間近く立つハメになる。

旭川発8時7分323Dによって1時間半ちょっと。名寄には9時40分に到着。
目的その1。

これは何かと言えば、この看板を見て頂ければと思う。この車両があるのは廃線跡の上である。航空写真をみれば配線から30年経っているのに未だに廃線跡がくっきり残ってるのがおわかり頂けよう。名寄駅から徒歩で7分との事だけどレンタサイクル(電動アシスト自転車で500円/日)を借りてお邪魔して街巡りはかなり楽になった。

名寄駅前の様子は

名寄駅前はアーケード商店街になっている。しかし、例によって衰退は避けられて折らず、所々解体されて歯抜けになっている。しかし、山田デパートってまだあったのかと驚いたが、1Fしか営業していない模様。

このロゴは西武百貨店と提携していたか居なかったから来てたような
第一種大規模小売店舗の看板
シースルーエレベーター
KFC・ロッテリア・ミスタードーナッツ
地方では無くなりつつある書店もある

名寄駅前から600m程とアーケード街の外れにあるが、駅の近くにある西條というGMSが気を吐いている。名寄市に本社があり、ここの他にGMS形態では士別市・稚内市・江差町などに支店がある。1980年代に建設されたこの店は、シースルーエレベーターやファストフードや書店もあり、郷土のデパート扱いされるなど、名寄のささやかな文化の発信地と言っても過言ではない。

隠れた西條の名物

このお店の名物はペリカンというファミレス。旅程を立てるときに昼はここにしようかと本気で考えていた。2003年に旭川近郊の東旭川町にスーパーセンターBESTOMを進出しているが、90年代のピーク時には大商圏の旭川には目もくれずに売上を伸ばし、店頭公開までも考えていた時期があるらしいから大した物だ。

士別編

名寄発旭川行き324Dに乗車し、士別で降りる。「羊と雲の丘」という牧場にあるレストラン『羊飼いの家』のジンギスカンが良さそうだったので食べに行くが、徒歩で行ける距離ではないが、士別ハイヤーさんのデマンドタクシーを使って予約をすれば片道500円で行くことが出来る。

見るからに絶景

この店、ラム焼肉定食が二種類あって一つは1500円(だったかな?)、二つ目は2500円なんだが、前者は豪州産、後者は士別のこの牧場で飼われたサフォーク肉である。当然後者と言いたいが、きっぷを落としたので妥協しようと思ったが、結局後者にした。

肉は120gしかないはずなのに非常に満足感が高い。肉が焼いている内にジワジワと出てくるのに脂っこくなく上品なステーキを食べているかのような味だった。観光目当てで士別・名寄を訪れるなら絶対に「羊と雲の丘」は立ち寄るべきであろう。

世界のめん羊館は200円でいろいろな羊を見ることが出来るというか、それしか出来ない。

サフォークとは羊の種類

余りに寂しい士別駅前

帰りの列車が来るまで1時間までだったので、駅を歩いてみたら余りに寂れてしまっていて驚いた。駅前が元気が無いとは良く言われるけど、ここは群を抜いている。廃止が内々定状態の留萌駅でももっと活気があって、タメを張れるのは東旭川駅くらいじゃないかと割と真面目に思う。

士別軌道名物のモノコックバス
メインストリートの国道40号線

メインストリートの国道40号線まで歩いてたまたま士別交通名のモノコックバスと出会ったが、東旭川市街地の動物園通りと大して差が無い。
そんな中で、市街地の循環バスはパターンダイヤが組まれているなど、モノコックバスに限らずとも士別交通の健闘ぶりは称えたい。


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