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byebye campingcar

僕はキャンピングカーに乗っている。でも今日で最後。明日、この車は旅に出る。新しいオーナーさんの所へ。

素敵な旅を続けてほしいと切に思う。

購入したのは2年半前、知り合いから「俺のキャンピングカー100万円で買わない?」と言われ、ほぼ即答で購入した。

外見も写真も設備も何にも知らない状態で、引き取りにいった。外房から信州まで新幹線で行ったんだっけ。

初めて乗ったキャンピングカーはそれはそれは夢のような乗り物でした。

疲れたらいつでも寝れる。2台のベットがあり、運転席頭上のベットは本当に最高だった。

帰り道は移動ではなく、旅になった。

峠を越えて休憩。
コーヒーを一杯。

頭が冴えたところでまた旅を続けた。


実家には古いワーゲンのキャンピングカーがあった。
叔父が乗っていたものだ。

僕が高校生ぐらいの時に購入をして、乗せてもらったのが最初のキャンピングカーだった。

叔父には小さい子供が二人いた。
二人ともキャンピングカーでご飯を食べたり、歌を唄ったりしながら移動を楽しんでいた。


その頃は欲しいなんて思わなかったのだけどね。何らかの影響を受けていたのかな。

さて、うちの子どもたちだ。

当時2歳だった息子はキャンピングカーが家に来てからというもの、車が大好きになった。

毎週末、家族で旅をした。

キャンピングカーの不思議その①
「走っているだけで旅になる。」

これは不思議なんです。
公園に行くだけで、隣町までカレーを食べに行くだけで、旅を感じるのです。

遠出に関して言えば、もう異次元の世界でして、、、

家族で行った和歌山は本当にスリリングな旅だった。

往復40時間のオール下道。会社の人に「海外じゃん!」って言われたのが懐かしい。


そういえば、キャンピングカーに乗ってから、キャンプ場で働くようにもなった。

これは今でも不思議でしょうがないが、日常が変わったことによる心境の変化なのか、はたまたコロナ禍で考え方が変わったからだったからなのか。

キャンプ場は2箇所お世話になった。
2箇所目のキャンプ場の面接にキャンピングカーで行った。面接は受かった。

その後働き始めてしばらくすると、飲み会の席で社長に言われた。「キャンピングカー乗ってるから採用したいんだよ!」これには笑った!でもなぜか嬉しかったのを覚えている。

キャンプ場でキャンピングカーは僕の仕事場となり、土曜の当直の日はそこで寝た。朝はごはんを作ってコーヒーを飲んでから仕事に入る。

30年前の古い車だったので、いきなり止まったりすることもあった。水漏れも多かった。冬は寒く夏は暑い。

春と秋の旅は本当に最高だった。
握ってランチパックに入れたおにぎりの美味しいこと。笑

続く


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