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お洒落な品物を売る人をMillinery ミリナリー・Milliner ミリナー

Millinery ミリナリー ・Milliner ミリナーという言葉、聞いたことがありますか?

英語で帽子のことは『 Hat 』と言いますが、
婦人帽子屋さん(婦人帽子製造業)のことは『 hat shop 』とは呼ばず、
『 Millinery ミリナリー』と呼ばれることが多いです。特にイギリスでは。

GoogleMapで帽子屋さんを検索したい時も
是非『 Millinery 』で検索してみてください。
ロンドン市内だけでもたくさんあり、ファザード画像を見ているだけでも楽しいです。

ちなみに紳士帽子屋さんは『 Hatter 』と呼ばれているみたいなので、
紳士帽子をお探しの場合は『 Hatter 』の方が検索しやすいと思います。

[[ その由来 ]]
15~16世紀お洒落の中心はイタリア。
特にミラノ公国ではすぐれたフェルト、麦わら帽子、織物、リボン、レースなどの付属品も作られ、『ミラノ帽子 Millayne bonnets 』として知られていた。
ミラノの商人がこれらの品物をヨーロッパ各地に輸出していたので、お洒落な品物を売る人をミリナリーと呼び、それが今日では婦人帽子屋さんのことになっているそうです。

*引用 Ruth Turner Wilcox 著 『 The Mode in Hats and Headdress 欧米理容美容の歴史 』より

🔼 画像は『ハウルの動く城』ヒロイン、ソフィー・ハッター (Sophie Hatter)
ハッターという名の苗字ですが、父親が残したハニー(ソフィーの義母)の経営する
“ ハッター帽子屋 ”で、お針子として働いているので、彼女はミリナーですね。
奥にイチョウ型の割台やお花、羽飾りが描かれているのも嬉しい演出。
*割台は布帽子の縫い代を割る時に使用する、アイロン台です。

Millinery ミリナリーは婦人帽子屋さん(婦人帽子製造業・工場)
Milliner ミリナーは婦人帽子の職人さん。
Hatter ハッターは紳士帽子の職人さん。

私が尊敬しているMilliner ミリナーは、
Stephen Jones スティーヴン・ジョーンズ氏 (私の心の師匠 )


Philip Treacy フィリップ・トレイシー氏

Ian Bennett Bespoke Millinery

Ian Bennett Bespoke Millinery イアン・ベネット氏


またオンラインで世界中の帽子材料屋さんを探す時も millinery supplies で検索するといろいろ出てきます。

パティシエやソムリエのように、帽子デザイナー・帽子を作る人=ミリナリー、ハッターという呼称が広まると嬉しいです。

次回はフランス語での呼び名をご紹介します。


🔽 ソフィー・ハッター (Sophie Hatter)

ハッター家、3姉妹の長女。18歳。

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