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コントが始まる 第ニ話

死と青春は、隣り合わせにある。記憶と想像が混ざり合い、コントが始まる。

【死】

瞬太(神木隆之介さん)は高校生の頃から、27歳までに死ぬと言っていた。一度、屋上で死のうと思ったことだってあった。しかし、春斗と潤平と話すことでその隙間を少しだが埋めることができた。

自殺をしようとした時に踏み留めてくれたのは春斗だった。明日、潤平(仲野大賀さん)が告白が成功する確率が下がるから、自殺されると困るんだと言う。それと共鳴するようにコントでは、引っ越してきたばかりで不吉だから、自殺されると困るんだと言う。何かと因果をつけて、生きることを肯定する。一人で生きているようで誰かと生きている。君が死ぬことで困る人がいるんだ。だから、だから、生きてくれ。若者の自殺が社会問題となるこんな時代だからこそ、こういった物語は作られるべきだ。どこか前を向く気持ちにさせてくれる。そんな魅力がこのドラマにはある。

【後悔】

春斗(菅田将暉さん)は潤平にコントをやろうと言われたことが3番目だったという事実を秘密にされていたことが許せなかった。マクベスを組んだこと、売れなかった10年を全否定することになる。どこから俺は間違えてしまったのだろうか。あの時あの決断をしていなかったら、今頃こんな風にはなっていなかった。

しかし、本当にそれが真実なのだろうか。瞬太は、そんな二人を眩しく思っていた。中浜里穂子(有村架純さん)はそんなマクベスを生きる希望にしている。悔しいことだってあったが、嬉しいこともあった。そんな二人の10年間をただ売れてないという価値基準だけで全否定できるのだろうか。

そして、秘密にしていたのには、潤平が春斗のことを誰よりも知っていたからかもしれないとわかる。

潤平「あなたを選んでよかったわ」

アキレス腱を伸ばした後のこの言葉に嘘はないと春斗もわかる。

いくら後悔してもその時間に戻ることはない。だからこそ、あの決断もあの言葉も“前フリ”にすることで進むしかないのではないだろうか。

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