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身内の死と大豆田とわ子と三人の元夫 第6話

ここ数日は曇りの日や雨の日が多い。なかなか晴れずに洗濯物も室内乾燥だ。どんよりとした暗い気持ちになりそうだが、それを吹き飛ばす強い力を持ったドラマがある。大豆田とわ子と三人の元夫。第6話で第1章が完結となった。

【とわ子不在の三人の元夫】

とわ子はいないが、三人の元夫の会話や人柄で別の角度から大豆田とわ子がどういう人なのかを表現された今話の前半。こんなに欠点だらけの三人なのに、とわ子はそこを責めなかった。一人でトレカ3枚取ってしまったと思っていたのだろうか。いや、違う。きっとこんな風に思っていたのではないだろうか。

巻真紀「みんなの面白いところを、みんなで面白がって・・・。欠点でつながってるの、ダメだねー、ダメだねーって言い合ってて」(カルテット)

【かごめの死】

かごめが亡くなることを予想していた人はおそらく多くないと思う。私もとわ子とかごめと八作の三角関係がどう展開していくかに注目していた。しかし、かごめが亡くなった。そして、かごめが亡くなってから死の匂いが漂っていたことに気付く。最後の晩餐はコロッケ、葬式の日は雨、実家で葬式はあげないで欲しい。実際は、そのどれもが叶わなかった。あと、ネットで見たのだが、肩の凝りは心筋梗塞の前兆らしい。しかし、以上のことを踏まえてもここでは人は突然亡くなるということを表現したと考察したい。

そこから葬式までの流れはポップに切り取りで表現された。だからこそ、感情が急激に落ちるときは印象に残る。

とわ子「かごめ!」

この一言と泣きながら、漫画を読みながら、ゴーヤチャンプルを食べるとわ子は気持ちが溢れてしまっていたときだとわかる。

そして、一年後、大豆田とわ子の生活は続くのだ。

【ある出来事】

こうして、私は第6話を見終わった。その数日後、ある電話が入った。Aさんが倒れた。そして、病院に緊急搬送された。病名は伏せるが、かなり重い病だった。病室に向かうと、Aさんは人工呼吸器に繋がれており、自分の力で息をしていなかった。でも、黒かった髪は根元から白く染まっていた。だから、まだ助かる。必ず良くなるはずだと思った。何故なら、まだ亡くなるような年齢ではなかったから。まだ公開前の見たかった映画だってあったし、まだその人を必要とする人は沢山いたから。

しかし、次の日、一本の電話が入った。先程までは降っていなかった雨がザーザーと降りだした。私は、これまでの人生で人の死を経験したことはなかった。人が亡くなるということは、こんなにも残酷なことなのかと思った。Aさんが亡くなって終わりではない。残った人の現実は続くのだ。むしろ、Aさんは亡くなることにより、生きているときよりも生きている。更に、記憶が蘇り、想像する。あり得たかもしれない希望、そして、残された人の未来。残された人は、深い悲しみの先にふと魔が刺すことがあるかもしれない。しかし、そんな未来があって良いはずがない。だから、残った人達で悲しみを分け合うように努めたい。とは言っても、本当のところ答えは出ていない。考えても想像してもわからない。だから、私はとりあえず大豆田とわ子第二章、かごめの死をどう乗り越えていくのかが一つのテーマになるこのドラマを同じような境遇の人に届くかもしれないという希望を見つめてnoteを書き続ける。

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