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不妊治療について、いま考えること。

こんにちは、はぴきちです。
なにかと慌ただしい世の中ですが、いかがお過ごしでしょうか。

本日は最近思うことをつらつら書きます。雑記です。

コロナと不妊治療

非常事態宣言が出たのがだいぶ前のことのような気がしてしまいます。
コロナウイルス終息の目処もまだ立たず、ゴールデンウイークだというのに外出もできないこの頃。
私自身、外出してストレスを発散するタイプなのでとても厳しい状況が続くなと思います。

「コロナと不妊治療」

…非常に相性が悪いですよね。
【不要不急の不妊治療】なんてあるはずもないのに。

不要? 不急? 本当に?なんだそりゃ?

不妊治療をしている方は皆、一刻も早く赤ちゃんが欲しくて待っている。

そのために身体的にも精神的にも大変な治療をして、たくさん時間を作って、お金も捻出して、食べるものや飲むものにも気を使って。

3密を避けなきゃいけないこともわかってる、通院中に公共交通機関を使わなければいけない時もある、院内で待つときにはリスクがあるのも承知している、中にはいまだにリスクを背負いつつ仕事をされている方もいる。

そんな方々に 不要不急の妊娠 だなんて、控えてだなんて、どうして言えるでしょうか。

本当は「コロナ自粛中にできること」というnoteを書いていました。
でも、どんなことを書いたとしても、結局はすべて 自己判断 でお願いします、という内容になってしまうんですよね。
それって本当に皆様のためになるんでしょうか。

ワクチンや治療薬の開発が待たれている新型ウイルスである以上、終息を待ち、新たな知見や報告、さらには学会の見解を待つしかないのが残念ながら現実ですね…。

私は自己判断で治療を続行することもいいと思います。
人の幸せは人には決められません。
自分たちの幸せのためにそれが最善ならば、自分たちの後悔のない選択をしていただきたいと思います。

東洋医学と不妊治療

つい最近、以下の東洋医学に関する本を読みました。

不妊治療は基本的には西洋医学です。
血液検査やエコー所見などで判断し、トライアンドエラーを繰り返しながら、検査によって原因をどんどんと探していく。

一方、漢方薬を処方されたり、鍼灸に通ってみたり、「温活」をしてみたり。そういう東洋医学的なご経験がある方もいるのではないでしょうか。

東洋医学からみた不妊症とは、「体の中で生命力を作り出す 腎 の働きが低下したために熱が不足して体が冷え、気や血の流れが悪くなる」ととらえられています。

たとえば腎の不調の代表格は 腎陰虚 と 腎陽虚 です。

腎陰虚: 腎陰が不足して現れる病態。めまい、耳鳴り、腰のだるさなどの症状が出やすい。
腎陽虚: 腎陽が不足して現れる病態。腎陰虚の症状に加え、虚弱、冷えなどの症状が出やすい。

専門的な用語も含むのでわかりにくい表現かもしれませんが、この本を通して思ったことは

・普段健康診断には引っかからないが健康でないのかもしれない
・体のちょっとした不調もすべて繋がっている
・自分の生活習慣から変えられそうだと思う部分がある

私は自分が血唹(けつお)に当てはまるかなと推測しています。
血唹とは、血の巡りが悪くなることで起こる病態です。

1回読んだだけでも、あくまで素人判断ではありますが、「何となく不調」から自分の体質に言葉をつけられるようになります。

気になる方はこの本でなくてもよいので、ぜひ読んでみてください。
ステイホーム週間に読書は最適ですね。
今度は薬膳に関する本でも読んでみようかと考えています。

不妊施設について思うこと

現在こちらの本を読んでいます(途中ですが)。

わが国は人類史上未曽有のスピードと規模で高齢化が進み、2025年、「団塊の世代」が後期高齢者(75歳以上)へと移行します。その数、約2200万人。全人口の18%が後期高齢者、3割が65歳以上になる社会がそこまで来ています。

という冒頭部分から始まります。のっけから恐ろしい事実。
こちら2015年に発売された本なので、現在はより正確なデータがでているかもしれませんね。

今のところ呼んだざっくりした感想としては、
「病院が多すぎる」
「お金のためだけに不必要な医療が提供されることも」
「入院を良しとする日本の風潮、こはいかに」…

さて、まだまだ半分も読んでいない私ですが、この本を読んで不妊治療にどう当てはまるか考えてみました。

まず、後期高齢化するなかで不妊治療はどうなっていくのか。

少子高齢化社会がどんどんと進んでいくわけですから、当然生産年齢人口が減っていくわけですし、つまりは生殖年齢の人口も減っていき、夫婦の数も減っていきます。

これは胚培養士のみならず生殖医療にかかわるすべての人がもっている危機感であり、「ゆくゆく仕事が少なくなっていく」というのがわかりきっているわけです。

少子化対策として国策になる可能性もゼロではありませんが、正直あまり期待していません。
不妊症や不育症の助成金が増え、注目度の上がる不妊治療ですが、胚培養士たるもの先行き不透明な行く末に、どうしても不安が募りますね。

次に、施設が多すぎ、というか増えすぎ。

現在、東京都福祉保健局に登録されており、東京都特定不妊治療費助成を受けることのできる指定医療機関はいくつあると思いますか?

3月23日現在、115施設です。

たくさん増えて通いやすくなることはもちろんいいことです。
ただし、これは乱立していると言わざるを得ないような数字だと思います。

医療機関として提供できる「医療の質」は本当に担保されているのか。
成熟した技術をもって治療を行うことができているのか。

(Twitterで「胚培養士の質の向上を!」という発言を目にしたことがあるのですが、実に正論、至極真っ当、なにも間違いないのですが、そもそも人員や教育体制は本当に施設により偏りが大きいので、東京だけでも115施設、本当に改善されるには相当労力が要りそうだなあと思っています)

施設を少なくして誘発の上手な医師と熟練胚培養士を何人か雇い、充実した教育プログラムを組み、オンライン診療や処方も対応し、カウンセラーさんもたくさん配置し、なんて素晴らしい成績の病院を作ればいいのにな~なんて夢物語も描いてしまいますね。

🍀

さて、だらだらと書いていましたがこの辺で終わりたいと思います。
はぴきちの徒然草、読んでくださいましてありがとうございました。

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