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アシステッドハッチングの効果

【ご質問原文】

いつも有益な情報ありがとうございます。 楽しく拝見させていただいております。

アシステッドハッチングについて質問なのですが

凍結融解胚移植において

①アシステッドハッチング実施群 
②アシステッドハッチング未実施群

には出産率に差があるのでしょうか?

臨床妊娠率は上昇傾向にあるというデータも見つけましたが、クリニックによって方針がまちまちで気になりました。

臨床妊娠率に差はあるが、拳児率に優位差がないため先生によって意見が分かれるのか、そもそもアシステッドハッチングが臨床妊娠率を上げているというエビデンスの信ぴょう性が低いのか。

教えていただけますと幸いです

【回答】

保険適用の参考とされたコクランレビューでは、「妊娠率は僅かに上昇するかもしれない」という結果となっており、生産率及び流産率に関してはおそらく差はないとされています。

また、信憑性という意味でのエビデンスレベルはこの報告でもLowでした。

つまり、ざっくり言うと「効果あるかよくわからない」という風にまとめられていますね。

ただ、反復着床不全だったり、凍結融解胚移植などの症例を選べば妊娠率の有意な上昇を報告している研究もあります。

これも、過去記事にまとめているので、読んでもらえるともう少しわかるかもしれないです。


以上です。
ご参考になれば嬉しいです。

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