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形態不良胚盤胞のPGT
【ご質問原文】
均衡型転座で4回の流産経験がある25歳です。
現在、PGT-SRのため初めての採卵を終えたところです。
私の通うクリニックでは胚盤胞のグレードでCのつく胚はPGTができないと言われ、破棄するかどうか問われました。
PGTができないなら自然妊娠と変わらないので破棄してくださいとお願いしました。
しかし、この前他のクリニ ックに通っている方のSNSを見ていると、5CCが正常胚で無事に出産された方がいました。
PGTに出せる胚盤胞のグレードは、クリニックによって変わるのでしょうか?
もし破棄したCのつく胚盤胞が正常胚だったら…と思うとやるせない気持ちになります。
もし今回の採卵で正常胚がなければ、Cの胚盤胞もPGTに出せるクリニックへ転院した方が正常胚を得られる確率が上がるのかなと個人的には考えてしまうのですが、 室長さんはどう思われますか?
【回答】
ご質問ありがとうございます。
PGTに出せる胚盤胞のグレードは、クリニックによって変わります。
これは、考え方の違いによるもので実際にCCの胚盤胞にPGTができないという事ではありません。
なぜ、CCのような形態不良胚盤胞のPGTを実施しないクリニックがあるかというと、理由は下記の通りです。
・ 細胞数が少ないため、細胞を5〜10個ほど採取すると胚の細胞が激減してしまう。
・ 細胞数が少なすぎて、検査に必要な細胞数が採取できない場合がある。
・ 細胞数が少ないと検査結果の精度が落ちる。
(検査結果の信頼性が落ちる)
・ 採取〜凍結融解後の生存率が低い。
・ 以上のリスクがあるにも関わらず、正常胚率および正常胚の妊娠率が低い。
PGT-Aの検査費用は高額なので、形態不良胚盤胞に実施すべきかは、個人的にも悩ましいところかと思います。
そのため、今のクリニックが不当に断ったとは私は思わないです。
しかし、確かにCCの胚でも正常胚はあり得ますし、無事に出産まで至る事があるのも事実です。
PGTに関わらず、CC胚を利用胚とするかどうかは、患者さんやクリニック個々によって考え方や希望が異なると思います。
以上です。
ご参考になれば嬉しいです。
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