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移植不成功の原因と次回の対策について

【ご質問原文】

はじめまして。
いくつかお聞きしたいことがあります。

過去にアンタゴニスト法で採卵を2周期連続で行いました(当時27歳、AMH0.7)

1回目は成熟卵4個でスプリット法→体外で1個の受精→5日目5AA凍結。 

2回目は成熟卵3個、変性卵が3個→顕微で3個受精し、 全て胚盤胞に到達 (5日目4AAx2 6日目5CB) 移植1回目は5日目6AA 化学流産。

2回目は5日目4AAを移植し陽性→出産に至りました。


今年の9月から二人目の治療を再開 (29歳)し、二度移植したのですが、かすりもしませんでした。

(1回目 5日目 4AA、2回目 6日目6CB)

そして今周期に2年半ぶりに採卵(今回は黄体期フィードバック法)したところ、M2が1個、M1が1個、GVが1個。

受精したのはM2の1個のみでした。
(M1だったものも成熟した様ですが、受精には至りませんでした) 

受精卵は5日目桑実胚で成長がストップし、凍結できませんでした。

移植前に子宮鏡検査問題なし、今回の採卵時にBCE検査陰性。 
ただ、ビタミンDが欠乏していることがわかり ました。

①ぶらす室長さんから見て、二度の移植がかすりもしなかったのは胚側の原因だったと思いますか?

②次回採卵するとしたら、 アンタゴニスト法でチャレンジするべきでしょうか?
(今回刺激法があっていなかった?) 

③ また、次回採卵時も全て胚盤胞を目指すべきでしょうか?

【回答】

ご質問ありがとうございます。
順にお答えしていきます。

① グレードCBの妊娠率は10%もないので、CBに関しては胚の要因が大きい可能性があります。

グレードAAは最良好胚ですが妊娠率は40〜70%くらいなので、胚側、子宮側どちらの要因も考えられます。

また、ビタミンD欠乏は子宮内膜に悪影響を及ぼして妊娠率を低下させることが報告されているので、ビタミンD欠乏が影響している可能性も否定できません。

② 採卵までに間が空いているので単純に比較するのは難しいですが、今回は未熟が多いので刺激がうまくいっていないかもしれないですね。
PPOS法が合っていないのかどうかはわかりませんが、まだ新しい刺激法なので、わかっていない部分や医師側の経験が少ない部分などがあるかもしれません。
費用面などが気にならないならアンタゴニスト法に戻しても良いかと思います。

アンタゴニスト法と比較してPPOS法の方が卵子の質が良いなどという報告はありません。

③ 年齢や成績を加味すると次回も胚盤胞を目指して問題ないかと思います。

あくまでもひとつの意見ですので、実際の治療の際には主治医とよくご相談ください。

以上です。
ご参考になれば嬉しいです。

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