レスベラトロールと卵子の質

抗酸化物質としてのレスベラトロールと卵子の質について、エビデンスをまとめていきたいと思います。

【概要】【抗酸化作用】【動物研究による効果】【ヒト臨床研究による効果】【否定論文】【私が思う効果の信憑性】についてまとめています。

超~簡単にまとめていますので、説明不足の点についてはご容赦ください。

また、卵子や胚に関しての報告のみをピックアップしています。
その他の作用については言及しません。

では、始めましょう!

引用: Clinical Application of Antioxidants to Improve Human Oocyte Mitochondrial Function: A Review


◯ 概要


レスベラトロールは,天然のポリフェノールであり、アンチエイジング,抗酸化,抗炎症,インスリン感受性,心臓保護,血管拡張,抗腫瘍などの特性を持つことから,多くの疾患の治療方法として注目されている。

◯ 抗酸化作用


レスベラトロールは、ミトコンドリアの上流因子であるSIRT1を活性化する。

SIRT1が活性化することで、ミトコンドリアの効率的なATP産生と抗酸化の酵素活性が高まり、ミトコンドリアの機能の強化と保護に作用する。

また、加齢により卵巣のSIRT1発現が低下することが報告されているため、レスベラトールによりSIRT1が活性化される事が期待されている。

ここから先は

952字
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?