個人的日プ女子総括

デビューメンバー決定後から、とにかく日プの結果が気に入らない奴らの身勝手な批判にむかついていた。

その人たちの感想や感情に共感し、まあそう言う意見もあるよなと思えはしなかった。彼女たちの歩みを３ヶ月近く見てきた人たちが発する言葉とは思えないからだ。３ヶ月強見てきて、顔のことばかり言うやつは自分はまともな鑑賞能力を持ち合わせていませんと言っているのと同じだ。そして人間への共感能力もありませんと言っているのと同じである。

これだからただのオタクを勘違いさせてはいけないと思う。国民プロデューサーなんていう大層な名前を与えられるべき人間ではない、オタクとは。市場分析の能力も芸術的アウトプットも鑑賞能力も何もないただの素人にデビュー組の人選を任せてはいけないし、任せるにしてもプロデューサーなんて名付けてはいけないし、名付けるにしてもそいつら相手に礼なんてしてはいけない。あれなんなんだ、毎回順位発表式とか生放送の最後にやる「よろしくお願いします」と言いながら礼するやつ。

そしてファンダムも気持ち悪いと思ってしまった。あれほどの時間やお金、もしくはその両方をかけてまでアイドルを応援する人とは人生によほど余裕があるかよほど余裕がないかのどちらかだろ。もしくはその両方？

投票を呼びかける行為がこれからはCDを買う、MVをYouTubeで無音無限再生する、有線やMステにリクエストする、その他もろもろになっていく。正直俺にはそれをする余裕はない。アイドルを推す他にも、俺はロメロの危険なスライディングタックルを冷めた目で見たり、セセニョンの繰り返す負傷に呆れたり、ボスの一言一句に胸を打たれたりするからだ。

ファンダムの気持ち悪さに関してはもっと言語化できると思ったけれど、そもそもどこを気持ち悪いと思ったかすら思い出せないので、それほどなのかもしれない。ただ、個人的にはちょっと異常だとは思ったし、これからも思い続ける。

全体的になんなんだXにいるやつら。

そして、デビューした11人はとてつもない競争を勝ち抜いたんだなと改めてインタビューを見て思った。やはり風格があった。ステージの演出もそれを印象付けるかのようだった。彼女たちは他の76名よりも上だと、そして選ばれたのだとそう思わせた。残酷な格差が映し出されたようだった。でも実際にはその違いは紙一重でもあったんだろう。そんなん全部わかっているけれど、やっぱり勝敗は確実についていて、残酷だ。レミノをインストールし、Dアカウントを作っただけなのに国民プロデューサーという大層な名前をもらってなんとも残酷なレースを鑑賞してしまったなと思う。無料じゃダメだなこれ。

だって、デビューしたってだけでもうすでにドコモとの広告契約が決まってるんですよ。大分でスカウトされ、菅田将暉主演の大ヒットドラマに出演し、新海誠作品のヒロインを演じてようやくドコモのCM契約を手に入れた月9女優もいるんですよ！！！

もし今回デビューできなかったメンバーが違うところでデビューしようともこれほどの待遇を最初からもらうことはなかなか難しいだろう。だから「ただデビューできなかっただけ」ではない。格差は大きい。木村カエラがこの子たちの人生を左右するので投票は慎重にと言っていたけれど、その言葉にも納得できる。でもそもそもそんな仕組みにしているのはお前らなわけで、お前らがわざわざ慎重にとか言ってくんなや。そんな仕組みにしなかったら、もっとちゃんと責任取ってくれる人間、せめて責任が可視化される人間が責任を背負うのに、わざわざ慎重にお願いしますとか言わないといけないクソ素人たちに責任を背負わすなや。クソ素人たちは責任を取らないんだぞ。あの子たちも可哀想だわ、全員、デビューとか関係なしに。

日プ女子を見た結果、碌でもないコンテンツだなという印象と加藤心の笑顔だけを手に入れた。じゃあもういいじゃん、ではある。