2月とorientalと読んだ本たち

2月、季節の変化を身体が感じている。
気圧の変化が著しい。春、近づいておるのじゃろう。
まだまだ寒いけど、変化感じています。
今が不意打ち期間、体調には最も気をつけていきたい次第。
春来てるのはうれしいけど。

2年くらい前のスタジオリハの映像をなんとなく撮っていて、なんとなく今アップしてみました。orientalのアコースティックバージョン。
ボブが珍しくギター弾いてます。

みてみてね。

最近の読んだ本たち。

三木成夫「いのちの波」を読んだ。

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ちくさんにお借りしたもの。
ひょんな話のきっかけで福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」を私が貸し、読んだちくさんがエマルちゃん好きかもという感じで貸してくれた本。

こういう手触りのものを読みたかったんだけど、あまり知らなかったのでうれしい。世界と私、細胞。示唆的で直感的な本だった。
読んでて坂口恭平さんの現実宿りをなんとなく思い出した。
坂口さんの現実宿りは生命記憶の体験って感じで圧倒された本。
やっぱり私は生きている不思議さ、生きている状態と生きていない状態のその境目が気になるのかもしれない。
川上未映子さんの六つの星星のあとがきで読んだシェイクスピアの引用、「雪が溶けて水になった。それは分かる。しかし雪の白さはどこへ行ってしまったのだろう」という言葉を思い浮かべる読書だった。

母乳についてかかれた章があったんだけど、これがちょっと面白かった。
乳製品が世にかなり広まってるけど、これは乳離れの遅延現象、食生活の胎児傾向かっていうくだりがあって、人間以外の哺乳器を過ぎた動物にはみられないことだと。確かに考えてみると乳製品は多いし、小中学校の給食では毎日必ず牛乳が出てる。
そういわれてみると、哺乳期を過ぎても毎日のように母乳飲んでるって本当はちょっと異常な状態なのかもしれないね。

もう一冊ちくさんが貸してくれた本。
伊藤亜紗「目の見えない人は世界をどうみているのか」を読んだ。

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まず文章がとてもいい。
丁寧でかつ無駄がなく、読んでてとても気持ちがよかった。

障害者をテーマにした本というより、見えない人の世界体験って感じで、目の見えない人と見える人の違い、この差異の面白さについて書かれてる。
見えない人の生態系って感じ。なにかのオブジェクトを触って、その触感、質感がどうなのか、曲げたらどうか、匂いはあるか、真上、真下、斜めから眺めたらどうか、という感じで立体感を感じるような読書だった。
普段見過ごしている感覚を開いていくような感じもあって、読んでてわくわくした。

そして先日絵本を買った。あたごの浦。

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あたごの浦は数年前まで思い出すこともなかったんだけど、ある時みーくんの写真をみていたら、あれ、これは何かに似ているぞと思い、いろいろ考え、あたごの浦に出てくるタコだ!というところに行き着いた。
そうしたらあの絵本好きだったな、読み返したいなと思ってきて、ついに先日Amazonで購入した。

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これがその時のみーくんの写真。すごい表情だ。笑

絵の色や質感、聞き慣れぬ讃岐の古い言葉たちに、小さい頃は少し怖いというか、強烈な印象を受けた。さかなたちの夜会が不思議でかわいくてやみつきになるという感じ。大人になって改めて読み返したけどやっぱりさかなたちの鱗や身体の質感、砂浜の質感がとてもいい。
小さい頃にこういった絵本に出会えたのは嬉しいなあと思う。

読んだ絵本は未だにいろいろ覚えてて、思い返すとうちには結構たくさん絵本があった。おばあちゃんやいとこの家にもたくさんあったし、こどものとも社から毎月定期便も届いてた。
小学校高学年になった時、引っ越すことになって、その時にお母さんが絵本を全部処分してしまったこと、当時すごく悲しかったな。
いつか好きだった絵本をぜんぶ買い直して絵本の部屋をつくりたいなあとかぼんやり、ほんのり思う。

エマル

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