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オトコだらけのカオスなパーティー

○俺の酒が呑めねぇのか 
○吐いてでも飲み干せ
○オマエらちゃんと盛り上げろよ

そんなバックボーンで成り立っていた職場の男子会。悪しき風習を断つ機会が訪れ、昨今の若者離れから存在自体が消えかけている。それもそのハズ、次代のニーズに真っ向から逆らっているのだから…

平和に安全に愉しく呑みたい自分には、とてもとても有り難い時代の流れであるのだが、このあまりにもデンジャラスな飲み会風景を世に知らしめておくのも自分として大切な任務だと思い、断腸の思いで投稿することとした。

上司の長々した挨拶&乾杯が終わり、皆ほろ酔いで笑い声が溢れてゆく頃が最も基本に忠実で「これぞ宴会」といった雰囲気である。若手たちは上司や先輩の長所を何が何でも探し出し盛大に褒めちぎるのだ。それにより中年たちの嬉スイッチが発動する。

ここら辺から少しずつ若手たちの悪ふざけが始まってゆく。若さゆえのノリなのか、単なる暴走なのか… いずれにしても自分は被害に遭わなくて良かったと心底思っている。当時「カリスマリップ」とのニックネームを持つ20代前半の青年が居たのだが、ニックネームから分かる通り怪しいアクションをする人物だ。何かの賭けをして負けたら彼に唇を奪われるという至極最悪な罰ゲームが待ち受けている。彼はレモンやグレープフルーツで唇を潤すのがエチケットらしく、口元についた種が恐怖感を至高の領域までに高めてゆく。犠牲者は数しれず、ほぼほぼトラウマになるのだという。

ここからは中年たちが暴走を始める。勝手に食べ物のオプションを付け始めるのだ… 最悪のときは大トロ(時価)なんぞをたのんで、当然足が出るわけだ。まさかの臨時徴収に発展する…そして一升瓶が登場し「オマエら盛大に盛り上がれ祭り」が開催される。良い歳した大人がやることじゃないだろ。。。と思うのだが、傍観している分には面白い。

そして古から伝わる業務のダメ出し説教。(しかし若者の耳には全く届かない)

ema的な飲み会の基本作法は、相手のペースを乱さず愉しく。そして相手の長所を褒めて認めてあげる。それだけで、その後の人間関係が円滑に進んでゆく。相手の懐に入り込むことも、大切なコミュニケの一つだと思う。

お酒は用法用量を守って愉しく呑みましょう。

おわり