壁の向こうに
とある日の相談で。
相談者「壁を超えろ超えろと励ましてくる人は、どうして壁の向こうがパラダイスだと信じられるんだろう」
私「壁の向こうに何かありそうなの?」
相「泥の池とか熱湯風呂とか猛獣がいるとかで怖い。」
私「猛獣かぁ〜、で、怖いんだ〜」
相「怖くて怖くて」
私「そっか〜猛獣って?」
相「虎とか」
私「虎か〜襲われちゃうんだ」
相「いや、でも、よく見たら屏風に描いた虎かもしれないけど」
私「お、一休さんだね〜」
相「自分の思い込みだけで怖がってるのかもしれないけれど」
私「そうなんだ〜」
相「でも、励ましてくる人みたいに簡単には超えられない」
私「うん」
相「でも超えないとならないんですよね」
私「そうだね。壁を超えるのは自分の力でなんだよね。私が壁を超えさせてあげることはできないんだ。」
相「はい」
私「でも、あなたが壁を超えようとして、壁に近づいては戻ることを繰り返すのなら、私はそれに付き合うことができるよ。最初は虎に見えたものが次には『黄色いから虎かと思っていたけれど、よく見たらキリンでした。』になるかもしれないし、『やっぱりキツネでした』『なんとひよこでした』って変化していけるかも知れないよね。そこに私はお付き合いできるよ。」
そして二人でうふふと笑う(^^)
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