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話し上手は聞き上手。



 わたしは、口から生まれてきたくらいおしゃべりだ。
 わたしのおしゃべりエピソードを話すと、中学生の頃担任の先生から、「エマにひとつ聞けば、10倍くらいになって返ってくる」とよく言われた。妹が小学生の頃、面談のための事前シートに「家ではよく話しますか」という項目で、「いいえ」を選択して、理由に「姉がよくしゃべるので」と書いていた。母が、面談で恥ずかしい思いをしたと、笑いながら少し叱られた。

 そんなおしゃべり実績の持ち主のわたしですが、話し上手というわけではない。きょうはそんなおはなし。


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 おしゃべりエピソードだけでなく、わたしの話し下手なエピソードも。
 わたしは日常で起こった、なんでもないエピソードを、共有したい。小さい頃に、親に聞いてもらっていたからだろうけれど、そんな話を大人になってから話したい相手は、明らかに特別で大切だ。だいたい恋人なのだけど。そんな人たちから、話の途中に「話長いよ、結論から話して」と言われたことも、少なくない。
 起承転結のない話。面白くないことはわかっている。オチもないのに、そんなにだらだら話さないでほしい。そんな気持ちが手に取るように伝わってきて、「わかった」と結論を話すと、その道中にある話したかったことは全てなかったことにされてしまう。

 誰かと2人で過ごしたときに、その時間を楽しいと感じたかどうかは、自分の話をどれだけ聞いてもらえたかに比例するというような話を聞いたことがある。自分の話を聞いてもらえた側は楽しいと感じる人が多いらしい。

 話し上手であることと、聞き上手であることにはどんな関係があるのか。

 聞き上手というのは、人の話に興味を持って聞いてくれて、「それでそれで?」、「次は何が起こったの?」、「話の中で出てきたこれってさ…」といったように、話者が話しやすいあいづちや、質問を重ねることができる人だと思う。表面上だけで、これをしてしまうと、聞き手は楽しくなくなってしまう。だけど、本当に聞き上手は相手に対して興味を持っているわけだから、楽しみながら会話ができる。

 そして、話す側は話し過ぎてしまったねと、パスを回してくれる。キャッチボールが上手にできる人とは、会話が楽しいし、また会いたい、話したいと思う。わたしもそんな風になりたいのだ。
 聞く側に回ったとき相手の話を楽しくするのも、退屈にするのも自分次第なのだから。あわよくば、そんなコミュニケーションの中で、いろんな技を盗んで話し上手にもなりたい。


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 よく会話をする相手とは、話し方が似るらしい。ちょっとロマンチックだなと思います。好きな人の話し方を、自然に吸収しているなんて。素敵でしょう。もっと、好きな人たちと話をしようね。

 きょうも読んでくれてありがとうございました。またね。



わたしのペースで、のんびり頑張ります。よかったら応援もよろしくお願いします。