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蛙化現象という奇妙な心理について。



 つい先日、『カエルの王子さま。』という短編小説を公開しました。読んでいただけましたか?最後に、小話も載せてあります。
 そんなわけで、きょうは、蛙化現象について考えてみようと思います。



蛙化現象とは、好きな相手が、自分に振り向いてくれたり、好意を向けてくれるようになった途端に、相手への興味が無くなったり、相手からの好意を気持ち悪く感じてしまう心理現象のこと。
 グリム童話の『カエルの王さま』に由来してつけられた名前。
 このお話での、教訓は「真の姿を見せ合ったとき男女は結ばれる」、「苦手に思っている相手でも一瞬にして魅力的な一面を見つけることができる」というようなもの。
 恋愛経験の少ない、若年層に多いようだ。経験したことない人には、理解不能だけど、蛙化現象に悩む人たちは、自分でも原因がいまいちわからなくて、悩みの種になってしまう。



🕳思ってたんと違う

 ”わたしの好きな人はこんな人!”と想像する。外見、性格、生活背景、なにもかも全て。人間は目からの情報が大部分を占めているので、”理想の恋人”に近い人を探すときも、外見から入ることが多いだろう。その場合、相手とお近づきになっていい感じってときに、思ってもいなかった性格が見えてきたころで急速な氷河期が訪れるのだろう。


🤏🏻自己肯定感ノミ級

 「こんなわたしのことを好きになるなんて、この人どうかしてるんじゃない?センス悪いな。」と思って、冷めるパターンもあるらしい。こっちは、過去に自己肯定感をマントル超えてブラジル側の宇宙にまで飛ばしていた身としては、ちょっとわかる。「こんなわたしと付き合ってもらって申し訳ない。」みたいなところがあったから。
 正直、相手の自己肯定感原因で嫌いになられたらどうにもできない。自己肯定感が低いときのひねくれ度合いって、本人が自覚して直そうと思わない限り、どんなに優しい声があっても直るもんじゃないから、この心理で相手を嫌いになっちゃう人は重症だと思う。


⏳このあとどうする?

 ゴールを”両想い”に設定すると、両想いになったその後どうしたらいいのかわからなくて、関係をリセットしようと恋愛感情を消し去る選択をしてしまう。燃え尽き症候群~恋愛Ver.~といったところ。これ、どんなことでも言える。「○○大学に進学する!」で、受験合格して入学したはいいけど、何したいかわからなくなって、成績がガタ落ちとか、中退するとか。恋愛も、将来のビジョンありきみたい。その人とどういう関係を築いていきたいかとか、一緒にどんなことしたいかとか、考えるのも大切なことなのかもね。
 恋人同士でのふれあい、ハグとか、手を繋ぐとか、キスとか、それ以上のことも含めて、自分の想像を超えて進んだときに、拒絶したくなることはありそう。みんなは付き合えるかどうかの基準にキスできるかどうかって入ってないの?


🪄それなら、こうしちゃろ!

 蛙化現象克服の鍵は、勝手にあれこれ考えない自己肯定感高める将来について具体的に想像してみる。”勝手に想像しないっていうのと、具体的に想像するって、矛盾してますやん!”と思った方。双方の話し合いによって、すり合わせていくのが、恋愛の醍醐味ですよね!好きな人とたくさん会話する!で解決です。
 そして、心が健康であることで解決できることって多いのかも。自己肯定感高めていこう~!自己肯定感って、自分あれもこれもできてすごい!って思える力じゃなくて、自分を正しく認める力のことなの。自分のできること、できないことを正しく理解できていて、欠点含めてまるっと、自分と認めることができるって尊いことなんだよ。あなたは素敵だよ。
 わたしも過去には、自己肯定感の高さは、なんでもできる人だけが得られるものだと思ってた。周りの人の環境でも結構変わるから、いつもポジティブな気持ちにしてくれる人とか、考え方が素敵だなと思う人とは積極的に関わってみるようにするといいかも。



 蛙化現象って、女性の方が多いイメージだったけど、男性にもあるらしい。狩猟本能で、手に入ったら新しいものを追いたくなるようなことが書かれてた。下半身に脳みそついてるような人は、ハンター役になったら、逃げる側がハンターより身体能力高くて一生捕まえることができないような相手だったオチで、一生追いかけっこすることになりますように。
 一番下に『カエルの王子さま。』小話を用意してあります。読みたくない人は飛ばしてね。

 きょうも読んでくれてありがとうございました。またね。











🐸『カエルの王子さま。』小話

 初めて書くテイストで、小細工もしたから、どうしてもどうしても、こだわりポイントを話したくなっちゃった。

 「別れの匂いが充満した部屋」っていうのは、血生臭い感じ。分かりますかね。彼女にとって、血の匂いは別れを指しています。ここで、殺人が初めてではないことを匂わせました。
 取調室での彼女の発言。「(略)もう、17回も。その度にわたしは化け物と戦い勝利してきたんです。」これ、もう17人殺害しているっていう意味です。ぞわ。

 こんな感じ。はじめてにしては、よく書けたと自画自賛しちゃう。



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