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”いちばん”の価値。



 みなさんは、”いちばん”を決めることできますか?
 いちばん好きな曲、いちばん好きな本、いちばん好きな映画、いちばん好きな食べ物、いちばん好きなお店、いちばん好きな人…。きょうは、そんな”いちばん”についてのおはなし。


🏅いちばん

 いちばんの定義って何だろう。運動とか、成績とかみたいに、数字で見えるようにされているものなら、簡単。そして、いちばんがうまれるのって、比較対象があるからですよね。いちばんが存在するということは、その下が存在するということ。
 ベタベタのドロドロのヌメヌメな例えでいくと、仕事が長引く彼氏、付き合いで飲み会も増えて、彼女は自分を放置されているように感じてこんなことをきくのです。「ねぇ、わたしと仕事どっちが大切なのよ!」同じ土俵に立とうとすなぁ!
 彼女との関わりで生まれるものと、仕事の中で生まれるものは違うのだし、同じ土俵で勝負しようとせんでも、あんたがいちばんよ。ただ、こんな質問された日には、彼氏の方は、この人と一緒にいても仕事で上を目指す自分の応援はしてもらえないだろうなって、別れを選ぶことになったりするのか。無念…。
 過去にも何度か話しているけど、わたしの自己肯定感がマントル超えてブラジル側の宇宙へ飛んでいってしまっていた時期の恋人たちには、嫌われないように、だるいなぁって思われないようにって行動するところがあったと思う。でも、そんな風に自分を守る行動ばかりしていたら、誰のいちばんにもなれないまま、終わってしまった。


🗳何番目?

 モデルや、タレントとして活躍する森三姉妹のママの話。彼女は、「3人の中で、あなたがいちばんかわいい。他のみんなには内緒ね」とか、「3人の中で、あなたがいちばん才能がある。他のみんなには内緒ね」とか、全員に話していて。その内緒っていう約束もしっかり守って、大人になって、「小さい頃、ママにこんなこと言われてたんだよね」って話をしたら、みんなも言われていて、3人でママを問いつめたら「そうよ」って。ママからの”あなたがいちばん”を信じて、みんな素敵な大人になった。
 この話を聞いてわたしは思った。使いようによっては、相手の自信になり、おまもりにもなるということ。でも、”いちばん”を複数に使うなら、絶対にバレてはいけないよね
 ”あなたがいちばん”って言われて、悪い気分にはならないけれど、他の人にも言っている姿が見えたら、嫌われないための予防線にしか見えなくなってしまう。ほんとは、みんなの”いちばん”でありたいだけで、”いちばん”なんて存在しないんだろうな。自分が”いちばん”かわいくて仕方ないんだ。ところで、わたしは何番目なのかな、結局のところ。


☝🏻いちばんのきみ

 時々、日記に登場する大切さん。現在のわたしの人生の中では、正真正銘この子がいちばんだなと思っている。家族も、友達も、ネットの海で巡り合ったみんなも、もちろん大切。でも、大切さん、あなたがいちばんだよ。
 こんな風に思うのにもちゃんと理由があるんだよ。離れるときに泣いてしまうから。単純だけど、これに尽きる。卒業式とか、お葬式とか、そんな別れの場面で涙を流すことはあった。だけど、一緒に過ごす時間を通り越して、日常に帰っていくあの瞬間に涙がこぼれる相手は、いままで家族だけだった。18歳で始めたひとり暮らしも10年目に突破して、実家から一人の部屋に戻って涙を流すことはなくなったけど、最初の頃は「いってきます。」と家族と別れたあと、よく泣いていた。ほんとに昔もいまも泣き虫で、困っちゃうね。


💬ことばの重さ

 言葉に重さは存在するのかな。たとえば、”きらい”という言葉。好きな人と、そこまで仲良くない人だったら、絶対前者の方が重いよね。同じ言葉でも、相手が変われば感じ方も変わる。相手の心は見えない。ネットだったら、姿も見えない。だから、言葉は大切にしたい。どんな人にも、わたしの声がちゃんと届くように
 何度も伝えると言葉の重みが無くなってしまうなんて言う人もいるけれど、伝えたい気持ち、想いは、どんどん言葉にして、声に乗せて伝えていきたいと思っている。だって、伝える前にいなくなっちゃうかもしれないから。それに、言葉に効力があって、伝えるごとに減るんだとしたら、その言葉の意味は誰も知らないものになって、いずれこの世に存在しなかったことになってしまうんじゃないかな。でも、そんな言葉、この世に存在しないよね。だから、わたしは懲りずに、きょうもあなたに愛の言葉を伝えるんだよ。


 ねぇ、いますぐ好きな人に”好き”って伝えに行ってみない?
 きょうも読んでくれてありがとうございます。またね。





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