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言葉の鎧をまとって。



 メンヘラ:「病んでいる人」、「心に何かしらの問題を抱えている人」
      という意味合いで用いられる、インターネットスラング。


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 ある日、共通の知り合いが多い女の子にSNSをフォローされた。
 SNSのフォロワーは800人を超え、投稿には友達との写真や家族で行った旅行の写真、外食で食べた物の写真が並ぶ。ハイライトには、好きなYoutuberとのインスタライブの記録や、オタ活の記録が並ぶ。
 友達の多い、普通の女子大生。かわいらしい服装をしていて、自分磨きも積極的におこなうタイプ。さっぱりとした言葉遣い、人に媚びない話し方、男友達が多くて、サバサバしている印象が大きかった。

 彼女と関わるようになって、わたしにも、その子の話題が流れてくるようになると、自他ともに認めるメンヘラらしかった。
 周囲の人から聞くメンヘラエピソードは多数あっても、彼女本人から恋愛相談を受けたわけではないから、この話もただのウワサ話のひとつにすぎない。ウワサ話なんて誇張されて、尾びれがついて、関係ないことも事実のひとつとして広がってしまうものだから、真実の見極めは慎重に。
 ただ、彼女の件に関しては、800人以上のフォロワーに向けて発信されるところで、自分を「ただのメンヘラ」と話している。程度に関しては不明だけど、自称であれ自分をそのように認識できていることは強みだと思う。


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 彼女がメンヘラに見えない理由は、上記で述べた、さっぱりとした言葉遣い人に媚びない話し方男友達が多いことが大きいだろう。同様の特徴に当てはまる子で、実際に関わってみたら、おそらくかなりのメンヘラ女子と思われる女の子もいた。
 このタイプの子たちは、言葉遣いや、話し方で男性から好かれやすいから、男友達が多くなるんだと思う。そして、中には体を重ねるような関係の人も少なくないと思う。本命には、甘々だけど、ほんの少しの寂しさも他の人で容易に埋めてしまうような。

 このようなメンヘラ属性の子たちの影響もあり、印象はあまりよくないイメージ。この呼び方が、よくない可能性もあるけれど。

 こうしてみると、最初の印象はいいその子たちは、”メンヘラ”が世でどのような印象なのかをよく理解しており、自分がメンヘラであっても、それを悟られないように自分を取り繕うのが上手な人が多いのかもしれない。どんな人にもきっと生きづらさはあるだろう。メンヘラ属性の子たちは、その生きづらさをコミュ力で解決して生きているのかもしれない。

 第三者から与えられる情報の中には、多くのウソも隠れている。ウワサ話よりも、自分がその人と関わって感じることを大切にしたい。相手から直接渡される情報の中にも、ウソは紛れているのだろうけれど。それも含めてその人だ。人にウソをついてしまうことも、その人の特徴のひとつ。それにウソをついたとして、真実として受け止めて、信じてくれる人がそばにいて苦しくなるのは、ウソをついた側だ。すべては自分に返っていくのだから。


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 人間も動物もいろんな性格がある。最近知ってかわいいなと思ったのは、シベリアンハスキー。オオカミのようでクールな見た目の犬種で、我が家でも昔飼っていた。あの子たちは人間でいうとこの、パリピな性格をしている。帰巣本能が弱くて、迷子になると家に帰れないらしい。ノリで生きてるのかな。かっこいいのにちょっとドジなところだたまらない。例に漏れず、我が家のハスキーも脱走すると自分で帰ってくることはほとんどなかった。おかげで、交番勤務の警察官と仲良くなっていた。

 きょうも読んでくれてありがとうございます。またね。




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