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ミーハーでよかった

 物心ついた頃からテレビっ子です。人生で最初に好きになったのは大江千里です。なぜか眼鏡フェチだったのでKANじゃなくて千ちゃん派でした(あとASKAよりCHAGE)。小学生以降フジテレビ系のドラマはほぼ見ていたし、誰に教わったのか、この人とこの人は同じ事務所(バーター)とか、果てはこの俳優の前妻はとかこの女優の父親はコレとか芸能人のややこしい家系図なども書けるくらい芸能には詳しかったです。家系図かけても自慢にはならんけど、輝く人を画面越しに見続けていたことは割と自慢なのではないかと、今、思います。

 芸能人ってなんでこんなに垢抜けるんだろう。ここでは垢抜けのことを魅力が増したという意味で使いたいのですが、これはかねてよりの疑問でした。

   急に売れたアイドルグループとか見ると、プロデューサー変わったのかなぁと調べてみたり。メイクさんがつくから、オーラが磨かれるから、いろんな可能性があるけれど、今でも答えは明確にはわかりません。だけどこの「垢抜け」への深い興味関心、探究心というのは、今の仕事の大きなヒントになっていると思います。

 週末、学生時代の友人がモニター診断に来てくれました。彼とは大学の同期で沢山の思い出を共有した仲。言ってしまえば顔も見飽きたという具合ですが、改めて診断させてもらうと、こんな顔だったっけ?というくらい新たな発見がありました。私は5年に一度くらいの頻度で三宅裕司に対してこんな顔だったっけ?と思うのですが、彼くらい身近な友人であってもそのような感想を抱くものです。これはカラーアナリストになってからの面白い発見でした。

 黒髪の短髪にブルベ夏の装いであらわれた彼でしたが、結果は秋。診断後は二人で思い出話に花を咲かせました。そこで思い出したのですが、私たちが大学3年の時、サークルで新入生を迎えようとしていた春。サークルの幹事となった彼が髪を茶色に染めて来たのです。その意外性と似合ってる感にみんなこぞってイケメンと囃し立て、彼は晴れて「イケメン幹事」となったのでした。

   しかも卒業式の日の飲み会の映像を見てみると、彼はイエベ秋お得意であるカーキ色のジャケットを着ていたことに気づきました。あの時みんなが「イケメン」と感じたあの感覚は、なるほどそういうことだったのかも知れないと12年後の今、腑に落ちたのでした。

 黒髪にブルーのシャツを着て落ち着いた今の彼も悪くないけれど、ほんのひと匙の何かで、芸能人も一般人も「垢抜け」る瞬間があるのかも知れません。私もまだまだ研究中です。

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