鞄を育てたい
仕舞い込むことなく、年中使うか、部屋に飾り、ときに撫で、ブラシで手入れし、飴色に育てていく鞄、山葡萄のかごバッグのことを思っています。
山葡萄の蔓で編まれた、職人技の美しい鞄、どうやら寒い地方で盛んだった手仕事のようです。今は純国産となると価値が高く、有名な方の作品は特になかなか手に入らないようです。外国産でも結構値段は高いです。
手仕事にきちんと価値が置かれることは賛成です。大事に使えば100年以上、三代にわたり使えるというところにも魅力を感じます。
この鞄、最初欲しがっていたのは母です。しかし、国産の値段を知り躊躇っています。大人になっても巣で口を開けて待っているような私は、是非とも素敵な鞄を買っていずれ譲って欲しいと思っています。(私がプレゼントしたらいいんですけどね)
山葡萄のかごバッグをたくさん検索しているわけですが、母から譲りうけるストーリーを構築しつつも、待てずに自分用も欲しいという煩悩に悩まされています。
母は国産の網代編みのようなシンプルで飽きのこないバッグ、私は中国産の花編みの小ぶりなバッグ、どちらにしても手仕事と高価な買い物にはその出会いのストーリーを期待してしまいます。
財源も含めて、面白いストーリーが編まれないかと期待を込めて待っています。