見出し画像

機内サービス(エコノミー席)の質は低下している!?

昔のレガシー・キャリア―は、競合相手が同じ次元のレガシー・キャリア―であり、LCCという異種的な競合相手の脅威には無縁であった(…と思う。)

それがため、無茶ぶりの価格競争がなかった土壌ゆえにか、お菓子の大盤振る舞いやアメニティグッズのプレゼントは、利用者の立場的には結構嬉しいものがあった。

航空業界のことはあまりよくは知らないのだが、あえて言わせてもらえば、航空業界の自由化が行き渡ったことと、インターネットの登場による価格の比較や予約が簡単にできるようになったのが背景なのか、LCCの登場及び台頭による低価格競争の波にさらされて、従来のレガシー・キャリア―の商売も既定路線の上に胡坐をかくだけの状態ではすまなくなってきている。

あと、低価格競争に追い打ちをかけるのが原油価格の向上

中国やインドといった人口の多い国の経済発展に伴い原油需要が向上していることや、世界中の余剰資金がコモディティ市場へと流入することにより、原油先物市場の価格が向上し、航空燃料という必須のアイテムなしには経営が成り立たない航空会社としては、そのコストをいかに処理するかが頭の痛い問題となっている。安易に航空料金にコストを上乗せすれば、顧客が他の安い航空会社へと流れることになりかねない。

ちなみに原油価格が下がるのは、金融破綻等による株式市場の暴落等か、あるいはコロナのような特殊な状況によるが、このような事態になると旅客需要も後退するので、航空会社としては結局のところ苦しい立場に追い込まれることになる。

で、航空会社は熾烈なコストカット競争に追い込まれるのであるが、何をどうのように削るのか。人件費? いやいや、パイロットの給料を削減してストライキを起こされた暁には、運行停止に伴う損失は馬鹿にならない。それよりなにより、パイロットが他の待遇の良い会社に転職してしまうだろう。とはいえ、CAの待遇は以前ほどではなくなっている…とネット上ではよく目にする。

利用者側の立場から見て、「あ、これは経費を削減しているな」と簡単に認識できるのが…機内サービス。

冒頭で記述しているように、いまはお菓子の大盤振る舞いや、アメニティグッズのプレゼントがない…これはエコノミークラスでの話ではあるが(なかにはいまだ大盤振る舞いを続けている会社も存在するかもしれないが…)

それに食事の質が下がったような気がする(…気のせい??)

あるときは欧州までの路線を利用していて、妙にお尻全体が痛くなったように思えたころがあった。気のせいだろうかと思ったものの、帰国後にいろいろ調べてみると、どうもエコノミー席の軽量化で燃料節約を図ろうとしているらしい(…私自身が席を詳細に検査したわけではないので、確たる証拠はありません。)

あるネット記事によれば、どこかの航空会社(レガシー・キャリア―)が将来的には、エコノミー座席のエンターテイメント機器(いわゆる前席の背面にあるディスプレイ)をすべて撤去することも検討しているとか。実際にLCCではそのようなフライトを見かけることが多いですね。

エコノミークラスには暗い未来しか見えてこないのですが、そこのあなたはどのように思われますか?

ご意見お待ちしております。


〇 海外旅行 小言まとめ(マガジン)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?