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【インタビュー】SW&MLエンジニア、堀江さんが探求する「理想のものづくり」を聞いてみた

【Profile】
堀江 伸太朗 Horie Shintaro/京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻 修士卒。リクルート株式会社、エムスリー株式会社にてML Engineerを経て現職。Kaggle Master。

テキストから情報を抽出する研究はとても面白いと感じて

堀江さんの現在のお仕事について教えてください。

サーバーの構築・運用など、ELYZAのあらゆるサービス開発に関わるバックエンドに携わっています。機械学習モデルづくり周辺のライブラリやデプロイフローを整えることも含みます。

ELYZAはGPUでないと動かせない大きなモデルを運用しているので、GPUサーバーをいかにスケーラブルに構築・運用するかは重要です。また、扱うモデルが増えていった場合に、それぞれコードを書いていると大変なので、包括的に扱えるようなライブラリを整備しています。

大学での研究分野は何でしたか?

大学ではニュース記事の理解容易性について研究していました。ニュース記事がより理解しやすいものになるよう、一つの最新記事だけでは分かりづらいことも、関連記事を時系列に並べたり、各記事の関連性を示したりする手法です。Information Extractionと呼ばれる、文書から関連する情報を抜き出すNLP技術のいち分野になると思います。

これまでのキャリアについても教えてください。

最初のキャリアはリクルートで、様々な領域のデータ分析、機械学習モデルの開発を行っていました。例えば経理部門の請求書や経費を自動処理するモデルを開発し、それはAIを活用したRPA事例として記事にもなっています。

「RPAは魔法のツールじゃない」 年間8500時間を削減、リクルートはロボットに何をさせた?https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1808/20/news021.html

データ分析に取り組むうちにモデルの開発だけではなく、運用面にも関与したいという思いが募りました。どのようにすれば開発と運用の間の非効率をなくし、メンテナンスや改善を続けていくことができるのか。それらを学ぶべく、エムスリー社に転職しました。

体験したからこそ、さらに探求したい「理想のものづくり」

経験や実績を重ねつつ、探究心が尽きないのですね。

その通りですね。エムスリー社は開発と運用が非常にシームレスで、その組織のあり方を学ぶことができたのは私にとって大きな経験でした。だからこそ、どうすればそのような組織をつくることができるのか、再現性を持たせられるのか、という問いに興味が移ったという感じです。

思えば小学生の頃からプログラミングに夢中で、現在でも探求したいテーマは尽きません。ただその中でも、ものづくりのより良いあり方にずっと興味を持ってきたと思います。

プログラミングやコーディングだけではなく、複数人のエンジニアが関わって一つのものをつくる際、それぞれが相互作用しながら、目的に向かってより早く進み、関わったみんなを幸せにする。どうすればそんな理想的なものづくりができるのだろうかと考えています。

初めて「チーム」で選んだELYZA

3社目がELYZAとなりますが、スタートアップへの転身を考えたのはなぜですか?

お金を理由に働かなくてもよい、好きなことに好きなだけ夢中になれる状態を目指してみたいという考えがあったからです。大きなリターンを得るには、チャンスがある状態をつくらなければ始まりません。私の場合、株式投資など他の手段よりも、スタートアップに身を置く方が自然な選択でした。

ELYZAに参画した決め手は何でしたか?

私のこれまでの職場選びの中では初めて、企業のネームバリューや「何を学べるか」という観点を抜きに、誰とどのように働くのかという「チーム」でELYZAを選びました。理由は前に述べた通り、理想のものづくりを探求したいという想いがあったからです。

前職までに経験したものづくりのあり方は、ひとつの理想形です。しかしそこに至るまでの過程において、何をどの順にどう採用していくと再現できるのか、まだまだ分かりません。またその答えも組織フェーズや状況によって変わってくるのだと思います。ELYZAというチームであれは、その答えを一緒に模索していけるのではないかと感じました。

豊富なバックグラウンドや知識を持った人たちと、目的を共にしながらディスカッションができる環境は意外と少ないと思います。仮に人が揃っていても、個々人が目の前の仕事で手いっぱいになっていては実現できません。ELYZAは発展途上ですが、理想を描く資格を持っているチームだと思います。

理想に向け、どんなことを大切にしていきたいですか?

探求テーマに向き合えている感覚がずっとあれば良いなと思います。問題を一人で解くのも好きですが、みんなとディスカッションしながら良いものをつくりたい。結局、私はみんなとわいわい話したり、刺激し合ったりしながらものをつくるのが好きなんです。みんなで行く方が遠くまで行けると信じています。

企業のお客様に届けるサービスや製品はもちろん、多くの人に試していただけるデモもまた公開したいですね。何をつくったら面白いかをみんなと考えて、それをつくりたいです。

※編集より
堀江さんらが研究開発した、Metaの「Llama 2」をベースとした商用利用可能な日本語LLM「ELYZA-japanese-Llama-2-7b」が2023年8月29日に公開されました。こちらのnoteもぜひ読んでみてください!
https://note.com/elyza/n/na405acaca130

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