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本当の自分の才能に気づく方法



「自分は何者でもない」


そんな思考に陥ってしまう事ありませんか?
僕はそのような経験が多々ありますし、今も自分より優れている人ばかり見てそんな思考と戦うことがあります。

営業、接客、デザイナー、販売、公務員、学生、みなさんいろんな立場で生きていると思いますが、優れた人を見た時に「あの人は才能があっていいな」って思う事って多々ありますよね。
そして自分が誰かに褒められても、内心「いや、自分はまだまだ。上には上がいるから」と、それを自分の才能と胸を張って言えなかったり自分を認める事ができない人もいるかと思います。

先日「世界一やさしい「才能」の見つけ方」という本を読んで、これは誰もが実践して損のない才能探しの旅だな!と思ったので今回のnoteで紹介させて頂きます。




本書との出会い

お盆の時期にちょっと休暇があった為、純粋に自分が惹かれる本を読んでみようと思いました。
いつもはすぐに仕事に役立ちそうな本を手に取りますが、酷暑の中、外に出ることなくクーラーの効いた部屋で自分と向き合ってみたいなと思って手に取りました。 なんとなくモヤモヤしていた事が解決していくような清涼感のある一冊でした。
実践型のワークもあり、その時は実践できずでしたが、やってみたい気持ちは強く今回実践してみました。
ワークをしてみた結果、自分の魅力と向き合う時間って素晴らしいなと感じる事ができました。

自分の才能って言えますか?

「あなたの才能はなんですか?」と聞かれて、即答できる人ってなかなかいないと思います。 僕もその一人です。
ふわっと、コミュニケーションが得意だな。仕事は早いって言われるな。デザインも好きでちょっとはできる。外国語も好きで割と得意だな。といった感覚はあるのですが、果たしてそれを「才能」と言っていいのか?そんな気持ちがありました。
この本では才能の定義自体が新しく、これなら自分にも才能といえるものがありそう!と思わせてくれるものでした。

この記事では本で解説されている「自分の才能探し」のワークもしてみたので、実際にどのように才能が明確化されるのかも見てみてください。

印象に残ったポイント

人よりうまくできる事じゃなく、苦なくやれる事が才能

「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、その物事を好きで、楽しくずっとやれてしまうっていうのは才能ですよね。
歌手で音楽嫌いな人いませんもんね。
そしてこれが生まれもった才能でもあると思います。心から好きで苦なく続けられるものは当然伸びますもん。
「我慢は不要」だが「忍耐は必要」との言葉も印象に残りました。
どんなにその事が自分にとって苦じゃなくとも、すぐに花開くわけではないと思います。
僕も言語学習している時、散々つまづきながら、ある瞬間「あれ?分かっちゃった」って経験をしています。
すぐに効果を実感できずとも楽しくやれてるなら「忍耐期か〜」って思うのも大事な事かもしれませんね。

「資格・スキル」と「才能」は別

才能を通して資格を取得したり、スキルを身につけるケースはもちろんありますが、「資格やスキル」と「才能」は別ものと考えるべきです。

才能はもっと根本の部分にあり、あらゆる仕事で活かせて、一生使える、努力なしに手に入るもの。と定義されていました。これは納得です。
逆に資格やスキルは特定の職種で重宝され、それが一生役立つものとは限りません。また資格に執着してしまう事もあります。
例えばまだ自分の才能に気づいていない学生時代に「理学療法士」の資格を取ったとします。
その後、理学療法士の仕事に就いて「自分には合わないな〜」と思っても、それなりにコストのかかる資格ですからそれに執着してその仕事を続けてしまうかもしれません。
しかし自分の才能を知ってそれをしっかりと活かした方が幸せなのではないか?その方が最終的に所得の面でも満足できる可能性があるのではないか?というものです。


「自分を変える」のではなく「自分を活かす」

本書で「才能は遺伝50%で決まる」と言われています。
その他に環境の要素がありますが、意図して自分を変えて何かの「才能」を得る事は難しいそうです。
すなわち才能のないものねだりをしても意味がないので、自分がもっている才能をなるべく若いうちに認識して、それを活かしていくことが人生を豊かにするポイントと言えます。

本来持っている自分の才能を知り、向き合う事の重要性を感じました。それはこの先のワークのところで感じてもらえると思います。



ここで紹介したのはごく一部で、この他にもこの本には刺さる部分が多々ありました。短い文字数で紹介が難しい部分もあるので興味のある方は是非本をご覧ください。



才能探しワーク実践編

実際に本の流れで「才能探し」をやってみました。

  • 自分自身で質問に答える項目

  • 他人に聞いてみる項目

  • 本の特典のリストから選ぶ項目(今回未実施)

僕のことを知っている人なら、「確かに〜」とみてくれるでしょうし、初めてご覧になる方も「あ、この感じなら自分でもやれそう!」や「短所と思ってたけど、これって才能かも?」と思うきっかけになれば幸いです。

5つの自分自身への質問、他者への質問からの気づき、そして自分の「才能」の可能性を知り、その「才能」に確信を持つ為、経験を紐づけるワークになります。


Q1 他人にイラッとすることは?

他人にイラッとしてしまうことは、言い換えるとそれは自分は当たり前にできているがゆえに、もどかしさを感じたりと、才能が隠れている可能性があります。
左にイラっとする事を書いて、右にそれを才能に言い換えてみています。

性格悪いと思わないでください


Q2 親や先生によく注意されたことは?

よく注意される事って肯定的に捉えると、突き抜けている可能性があるようです。 本では、F1カーは公道では注意されるけど、レース会場では褒められると紹介されていました。
注意されると分かっていてもやってしまう事は、うまく好転させると才能になり得るので面白い設問だなと思いました。

こんな事書くの恥ずかしいですね


Q3 やっちゃダメと禁止されると辛いことは?

これも先ほどの質問と似てますが、本当に好きな事なんですよね。
「禁止されると辛い事」と聞かれてピンとこない場合、「これまで息苦しかった環境は何か?」と置き換えると答えやすいようです

これは僕には不向きでした・・(クズ味がすぎr)


Q4 あなたの短所を「だからこそ」で言い換えると?

短所と長所は表裏一体なのでこんな質問も有効なようです。
才能探しの本というと、あなたの「強み」を聞いてきそうですが、人って案外自分の短所に目がいきがちなので、短所にフォーカスして才能を探すというフローが面白いなと感じました。

強引に長所にするんじゃないよ!とは言わないでください


Q5 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思える事は?

これに気づけたらすごく強いと思いました。
案外あると思うんですよ。例えば4人で集まって「旅行行こう〜!」って口約束するけど(行きたい気持ちはみんなある)、本当に日程調整して行き先提案してくれる人。これは才能だなって思います。

ここまでが自分自身と向き合うステップです。
ここまででも十分自分の才能に気づけますが、次のステップの自分以外の人に聞いてみる事で、自分では気づけない発見があったりと効果があります。

他者への質問

この目的は自分では当たり前な事が他人にとっては当たり前ではなかったり、他人にとってはすごい!と思ってもらえている事にも気づく事ができます。
個人的には「何をしている時が楽しそう?」という質問は本当に自分では知る事ができないので興味深くもあり、あ〜そうなんだ!という気づきになりました。
1on1の時に急にこんな質問をしたのに答えてくれた上司にとても感謝です。そしてこんな質問がくる1on1は僕は大歓迎です。


グループ分け

今までの自問自答や、他者への質問で自分の本質が見えてくるのでそれを才能に言い換えます。(Q1~Q5の青字で書いている部分)
才能は動詞として書く事が大事です。それは「ついやってしまっている行動」だからです。
自分への質問の回答がネガティブであっても、一度ポジティブに才能として動詞で言い換えて、グループ分けを行います。
(例:疑り深い → 複数のエビデンスから結論を出す才能)

思いのほか3分程度ですぐにグループ分けできました

グループ分けしてみると僕は大きく以下のような才能があるのではないか?と気づく事ができました

  • 共感力

  • コミュニケーション

  • 頭の回転・要領のよさ

  • 挑戦力

この時点で結構テンションはあがるものです。自分の知らなかった初めての発見は無いですが、なんとなく自分が得意かな?と思っていた事が言語化された事のスッキリ感があります。
あなたの才能は?あなたの強みは?という日本人が苦手そうな質問に答える事ができそうです。

経験に基づくマップの作成

この段階でグループ分けされた「才能」候補に対して「経験」を紐づけていきます。
経験が伴う事で、その「才能」に自信を持つ事ができます。(経験が伴わなければ一旦才能リストから外してみてもいいかもです)
実際に僕もグループ分けしたものに経験を紐づけて4つの才能を見つけてみました。

赤裸々で恥ずかしさはありますが上のように4つの才能を言語化する事ができました。
書籍を読んでワークに取り組むことで、自分の才能を1つでも十分なのに4つも言語化できたことが嬉しいなと純粋に思いました。

まとめ

「才能」って聞いた時に身構えてしまう事からの脱却が大切だなと思ったのが今回の収穫でした。
このnote記事では触れていませんが、才能を知った後にそれにあわせたスキルの習得や、才能を掛け合わせることで唯一無二の人材になることも書かれていてとても刺激を受けました。
自己啓発の本ですが、筆者の考え、成功談を伝える事ではなく、読者の気づきをサポートして、その出口は無限にあり、地図作りをサポートするような本で新しいなと思い今回記事を書かせて頂きました。

僕自身、いつまでも自分は挑戦できる人間であり、いつまでも新しい事にトライしたいのでこの本はその背中を押してくれる存在になりました。

企業やチームのワークショップでも活用できそうな内容でしたので是非、参考にしてみてください。


illust by https://streamlinehq.com.


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