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ふく。

なんで服を仕事にしたいと思ったのか、改めてふと思い返した。

大学1,2年生の頃、ONE OK ROCKのライブ衣装のかっこよさに魅了されたのが始まりだった。

ちなみにその時ボーカルのTakaが着ていたのはCHRISTIAN DADAだったらしい。

黒の衣装に包まれてロックを響かせる4人は、ひたすらにかっこよかった。

それをまねて色んな服を買った。

UNIQLOには面白い服はなく、古着もなんだか違って、セレクトショップにたどり着いた。

taufeだった。

そこは店に入るだけで気分が高揚するような服が溢れていた。

オーナーのゆうくんにお願いして、働かせてもらうことになった。

人間として最高に魅力のある人だった。

今でも変わらない。

2人でクローズ後試着会をしたり、コーディネートを組んでSNSにアップする写真を撮りあったりした。

展示会にも連れて行ってもらった。

取り扱っているブランドのデザイナーさんとお会いすることもあった。

どのデザイナーさんにも、それぞれ独特の空気感があった。

特にDulcamaraの與田さんは、ふわふわとした柔らかさの奥に誰にも切れない芯の通った、とてつもなく美しい人だった。


僕の記憶の中で服に関わる人たちは、みんな強い輝きを放っていた。

輝きを持つ人と出会うことや関わることは、僕にとって相当重要らしい。

もちろん、服自体も好きだし、着ることで自分の見え方が理想に近づく高揚感も服が好きな理由ではある。

だけど、それ以上に、僕は服の奥にいる輝く人たちに惹かれているんだと思う。

思ったより下らない作り方をされている服もいる。

それでも、僕の人生を変えたのは、変える出会いをくれたのは、やっぱり服だった。

あなたにも、本物の服に出会ってほしい。

だからやっぱり、僕は服に関わっていく。

自分の心がどこに向かうか分からないけど、それは変わらないような気がする。

僕には何ができるだろう。


では、また。




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