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No Pupusa No Life? (エルサルバドルの国民食)

皆さま、11月14日(日)は何の日かご存じでしょうか。

毎年11月の第2 日曜日は、エルサルバドルの国民食、「ププサ」の日🎊  以下の記事によると、「ププサの日」は2005年に政府によって制定。ププサの売り上げは年間30百万米ドル以上、25万人(人口は600万人程)の雇用を生んでいるそう。国民の4%がププサ関連の仕事に就いていることになります。

そもそも、ププサとは。トウモロコシ(または米)の粉を練った生地(トルティーヤの分厚い版)の中に、チーズや鶏肉など濃い味付をした具材を詰めたエルサルバドルの国民食。名前がかわいい。主に朝ごはんやスナックとして食べられています。

エルサルバドルの首都、サンサルバドル市内では、どこに行ってもププサを焼いて売っているお姉さま方に出くわします。(↓家の前)

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エルサルバドルの方と話すときは、天気の話よりもまず先に「もうププサは食べたか」と尋ねられ、ププサ無くして会話は始まりません。皆さま今後エルサルバドルに旅行する機会があれば真っ先にププサを食べてくださいネ。(↓炭水化物+チーズ+α…おいしくない訳がない。)

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世界の三大主食といえば、米・小麦・トウモロコシですが、ププサ含めこちらの主食はもっぱらトウモロコシ。エルサルバドル含め、中南米でよく食べられているトルティーヤや、「タマレ」と呼ばれる、ちまきのような見た目を持つの食べ物も、トウモロコシが原料。

ちなみに、日本でも比較的聞き馴染みのあるトルティーヤ。経済力が乏しい地域ほど分厚いのだそう。信じるか信じないかはあなた次第。

その他、「Frijoles(フリーホーレス)」と呼ばれる、小豆をペースト状にして塩辛く味付けたものもよく食べられています。スーパーでは、既にペースト状に加工されたものが棚の一角を占めています。

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パンパンにつめられたフリーホーレス(1.15ドル)。家庭向けにしては圧がすごすぎて、まだ手を出すことはできていないのですが、近いうちにフリーホーレスを味方につけたいと思います。エルサルバドルの方からすると、小豆=しょっぱいものというイメージが固まっているので、日本のあんこを使ったお菓子はあまり好まれないようです。

その他の食べ物は、太平洋に面しているエルサルバドル。海鮮が手に入るはずだ!と思っていたのですが、国内の輸送環境が整っておらず、サンサルバドル市内で新鮮な海鮮が手に入りません。。海沿いの街まで行くと安い市場があるようですが、近所のスーパーで売られている海鮮は、いつも近寄り難い臭いを発しいています。一度買って以降、二度と手を出さないと決めました。(↓見た目はおいしそう!)

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スーパーで並んでいる野菜や果物も多くが輸入品。グアテマラやホンジュラスといった周辺国からの輸入が多く、安くはありません。

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ププサやフリーホーレスは25セント~1ドル以下で買えて、すごくお腹にたまりますが、脂が多くてこればかり食べていると栄養価は偏るんだろうな‥と思います。

↓のレポートによると、エルサルバドルでは"Double Burden of Malnutrition"(ある集団内で、低栄養と過剰栄養が同時に起こること)が問題となっているそう。これによりもたらされる経済損失は2,559百万米ドル≒GDP約10%に該当するとのこと(!)。

以下のサイトでまとめられている食料安全保障に関する数字では、エルサルバドル含め中米は” Moderate performance”のグループに該当し、思ったより悪くない。エルサルバドルのFood Lossだけで見れば日本より高い評価。中米やエルサルバドルの場合、こうした栄養失調や肥満の問題の主要因は、高くない食料自給率、昔からの習慣や食育、そしてこうした環境を整備できない政府のお財布事情等、多岐にわたるのかなと思います。

最後に。All you need is Love and Pupusas☺

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