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葛飾北斎とキュビズム

先日、すみだ北斎美術館へ行ってきました。

その中で一番興味を引いた作品がこれ「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ滝」。滝とピクニックする人を描いた作品。

この絵は写実的に描かれていない。滝上の部分は見たままではなく、上からの構図で描かれている。いわゆるキュビズム的な描き方。

キュビズムの原点は1907年だという。

ピカソはキュビズムの創始者であり、20世紀の芸術に多大な影響を与えました。 キュビズムとは、視点を1つに限定せずさまざまな角度から見た対象物の形状を表現する芸術です。 1907年にピカソが発表した『アビニョンの娘たち』がキュビズムの原点と言われます。

葛飾北斎の「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ滝」は、1833年。ピカソの70年以上前に同じ技法で描いていたわけだ。浮世絵などの絵画が西洋に大きな影響を与えていることは知っていたが、ピカソより前に日本でキュビズム的な描き方がされていたのは面白い発見だった。

この絵以外にも面白い絵は沢山あったので、すみだ北斎美術館はお勧めです。この人は天才ですね。絵がうますぎる。そして、さまざまな書き方をしていて、見ていて飽きない。

例えば「伝神開手 一筆画譜」。動物など一筆で描く方法を指南したスケッチ集。

一筆書きなのに特徴を捉えており、可愛らいしい表現。完成度が高い。

美術館では実際に一筆書きできる電子パネルもありました。常設展だけで十分楽しめる展示内容。

ちなみに、外観も特徴的です。

外観、実際見ると思ったより小さい

妹島和世さんが設計されたとのこと。金沢21世紀美術館の設計に携わっている方です。

キュビズムの話からだいぶ脱線しましたが、以上。


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