2022年10月16日

今日10月16日に、4日分の日記を一気に更新した。日記を一気に更新なんて、という思いもあるのだが、色々と重なってしまい相当遅れた。白紙から4日分を書き上げたわけではなく、日毎に下書きを用意してキーワードだけでも書き残し内容をそこから復元できるようにしたり、何を書くかを都度頭に入れて置いたりするなど、実際に書くことが出来ない日でも落とさないよう努めてきたつもりだ。先週はレポートを書き上げなければならなかったり、1日目が覚めなかったりとゆったり書く時間が取れなかった。今週も取れなさそうなので、同じように複数日分をどこかで一気に消化することになりそうだ。とはいえ、毎日記録するという形にはこだわりたいので、1週間のダイジェストのようにはせず、1日1本1000字を漠然とした目安にして投稿していくつもりだ。(16日はもう4本も執筆校正をしたのでさすがに疲れた。)


もはや日曜日恒例になりつつある、競馬のお時間。
今週はG1・秋華賞が開催された。秋華賞と言えば3歳牝馬三冠の最終レース。この3つ全てを制する馬などというのは史上稀にしか見られない珍しいもののはずだが、近年は19年のアーモンドアイ、20年のデアリングタクト、そして今年、二冠を達成して三冠に挑むスターズオンアースと、非常に頻度が高くなっている。リアルタイムでアーモンドアイとデアリングタクトを見てきたわけではないので実感が無いが、こんなに頻繁に三冠馬が誕生するというのはかなり不思議な話である。
さて、そんなスターズオンアースの三冠を賭けた大きなレース。剥離骨折からの復帰戦ということで不安視され、二冠馬が挑む秋華賞としてはかなりオッズは高めに付いた。ただ僕としては近年好走が多い枠に収まったこと、三冠初戦の桜花賞で見せた強靭なフィジカルと精神力により多少の不利では崩れないこと、そして何より三冠馬誕生を目に焼き付けたいことという理由からスターズオンアースの優勝を支持した。馬券も、祈りを込めて普段は絶対にやらない「三連単フォーメーションで1着スターズオンアース固定」という、僕にしては踏み込んだ買い方を選択した。
パドックでの様子は非常に落ち着いていた。三冠第2戦優駿牝馬では他馬の放馬により出走が遅れ、ストレスで落ち着きを無くす馬がいる中気配ひとつ変えず堂々としていた落ち着きがここでも確認出来た。大丈夫そうだ。三冠の走りが期待出来た。ゲートでも非常に落ち着いていた。枠入り後もうるさい仕草を見せず、淡々とレースに臨んでいた。勝てる。よほど囲まれたりしない限りは馬群を割いて前に突き抜けられそうな雰囲気があった。そしてゲートが開いた。「あっ。」思わず声が出た。ほんのコンマ数秒だ。0.5秒にも満たなかっただろう。本当に僅かな時間、スターズオンアースは出遅れた。この刹那。生きていて気にすることの無いものの一瞬。しかしこれが大きく大きく彼女の走りに響くのを浅い競馬歴の僕でも充分に理解出来た。「これは終わった。」そこから途中のレースの内容はあまり覚えていない。後方2番手からの競馬。前は当然馬の固まりがいて、外に出して交わすことも叶わない。どう足掻いても前の馬の後ろを加速出来ないままに走ることしか出来ない位置取り。対照に2番人気のスタニングローズは前目絶好の位置でいつでも前に抜け出せるよう備えていた。最後の直線。仕掛け時を待ってゴーサインを出し、それにビッシリと応えるスタニングローズと依然最後方から前の馬の間をゆっくりゆっくりと縫っていくスターズオンアース。最後方から馬群を捌ききって何と真ん中から先頭集団に躍り出たスターズオンアースだったが、前にいたスタニングローズとそれを追っていたナミュールには先着を許し、結局3着に終わった。スタニングローズは本当に上手な競馬をした。素晴らしい勝ち方をした。だが、スターズオンアースが三冠達成ならなかったのは相当にショックが大きいものだった。最後馬群を捌きながら最速の脚を使うという、世代では群を抜いたパフォーマンスを見せながらも不利を全て払い除けることは出来なかった。本当にスタートの僅かな出遅れ。これだけで馬の体1つ分差が開き、ポジションを取られ、まともに競馬出来ない位置取りとなってしまったのだ。3着に追い上げたのは本当に素晴らしかったが、一瞬の大切さを感じた。
こうしてあえなくスターズオンアースの三冠と僕の三連単馬券は失敗に終わった。その後のアルバイトではずっと気が抜けていたような感じだった。労働に私情は持ち込んではいけない。反省しなければ。

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