2022年8月30日

あまりに自然に日常が始まる。昨日までもずっとそうだったかのようなほどに滑らかに音もなく窓から日が差し込む。起きなければならないのは13時だ。それまでは寝ていようが何していようが自由。だから僕は精一杯抗った。朝9時の強い日差しに背を向けて黙りを決め込んだ。
日常の軌道に戻るのを数時間遅らせたところで、容赦なくその時は迫ってくる。諦めたかのように、昨日までもずっとそうだったかのように、スっと起き上がり手際よく身支度を済ませた。床に散らばっている荷物だけが昨日までにしがみついていて滑稽だった。


久々のアルバイトは、特筆すべき点がひとつも無く無味乾燥としていた。中4日程度では作業を忘れることもないし、店の様子も変わらない。本当に4日間空いていたのか、よく分からなくなるほどに自然だった。
旅行中はしっかりと楽しんでいたのでその情景をわざわざ文字にするのは難しいなと思っていたが、途端に日常に戻されるとこれほど何も書くことがないのかと思わされる。毎日日記を書くというのは結構大変なことなのかもしれない。明日、明後日、明明後日あたり、筆を取れる自信があまりない。

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