2022年8月29日

実に充実した4日間だった。

今日は海遊館に行き、観覧車に乗り、天王寺に戻って通天閣に行き、あべのハルカスに行き、焼肉をして、今帰路についたところだ。乗ったのが最終電車なので本当に切羽詰まる思いだった。帰れそうで良かった。
今回の旅行の目的が海遊館だったから、非常に楽しみにしていた。なぜそう思ったのかはよく分からないが、とにかくアザラシが見たいとある時思い立った。だが当然他の魚や海の動物にも興味があったので、男3人で2時間半ほどかけて一周した。調べた限りでは所要時間は90~120分だそうなので、150分はちょっとはしゃぎすぎたのかもしれない。それほどに楽しく、満足した。

眠そうなアザラシ。可愛い。

アザラシ以外で特に感動したのはジンベイザメがいる大きな水槽だ。ジンベイザメの雄大さはさることながら、1匹は小さくか弱いが魚群を成して大きな存在感を演出した小魚、僕が神様なら絶対に設計出来なかっただろう美しい造形のマンタ、かっこいいハンマーヘッドシャーク等々、あの水槽にいたほぼ全ての水生生物がそれぞれ個性的で魅力的だった。
海月銀河も大変良かった。海月は我々人間からすると姿形、行動の全てが理解不能の存在だ。キャプションによると脳を持たない生き物らしく、どのように生活しているのか分からないことが多いそうだ。他の魚のように目や口は分からず、何を考えて水中を漂っているのか見当もつかない。人間が認知を広げて捉える「生き物」の枠組みにまだ収まっていない生物のような気がした。薄い体表と不思議なシルエットと動きから、「海月銀河」と呼ぶに相応しい神秘的な展示になっていた。クラゲがここまでミステリアスで我々から縁遠い存在でなければ綺麗だと思うことはなかっただろう。まさに銀河のような静けさ、不気味さ、美しさがそこにはあった。

その後のことは詳らかに記すつもりはない。僕は一人旅のつもりでここ大阪に足を運び、そこで旧友と落ち合い、予定をろくに決めずノリと勢いだけで動いた1日だった。ただ楽しかった。それだけで良いと思えた。明日からは日常に戻る。戻るどころかアルバイト5連勤を控えていていつもより無味乾燥に忙しくなりそうだ。

もう大人になったのだ。焼肉の正しい食べ方をそろそろ学ばないといけないと思った。

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