2022年11月1日

11月を迎えた。11月という月は、12ヶ月の中でもトップレベルに影が薄い、と僕は思っている。祝日は2回あるが、「文化の日」と「勤労感謝の日」と何をどう祝っているのかいまいちピンとこない両日である。気候も10月ほど快適ではないし、かと言って12月ほど厳しくもない。取り立てて盛り上がるイベントは無いので明るいニュースも特にない。個人的にも、10月や12月は予定が多い月だが、何故か今月はまだ大した予定が入っておらず、何をモチベーションにして生きていけば良いのか定まっていない。そういう意味で、非常に無味乾燥とした1ヶ月である。
先月を振り返ると、ぐちゃぐちゃっとした1ヶ月だった。機嫌はそれなりに良かったが、小さい躓きが多く、釈然としない日が多かった気がする。気温が下がってきて気落ちしている部分があるのかもしれない。気落ちしている方がまとまりがあって自分としては生きやすいのだが、過渡期ということもあってバランスがあまり良くなかった。11月はより良くも悪くも内側を向くことになる月になりそうだ。自分で自分の機嫌を取って、12月に備える1ヶ月にしたい。


国会議員が病気について開示し、休むことで、今苦しまれている方々に対しても希望を与えるものじゃないかと考えます
出典:https://news.livedoor.com/article/detail/23124566/

国会議員の方が鬱を訴えてしばらくの間休職するというニュースを見た。上の引用は、その議員の所属する党の代表の言葉だ。どの党がどのような政策を持っていようが構わないが、この発言を受けて、僕は良い印象を抱かなかった。
よく聞く話ではある。前にも国会議員が育休を取る事で世の中の人が育休を取りやすくなるのではないか、という話があった。身分のある人が率先して行動することで一般の人も動きやすくなるだろう、という論理構造は国会議員のみならず、学校の先輩や職場の上司など、至る所で見ることが出来る。僕はその論理構造そのものは肯定しているが、それをメタ的に言ってのける姿勢は好ましくないと思っている。率直に言えばパフォーマンスじみているのが気に入らないのだ。一般人が「あの人がそうなら自分たちも」と思うのは自然な流れだと思う。だが、評論する立場の第三者であったり、あるいは身分のある側の人にメタ的に流れを捉えた発言をされると、そのためにやっているのか、と僕は勘ぐってしまう。「自分たちが行動してあげることで、広く良い影響をもたらすだろう」という意図を汲み取ってしまい、そこに浅ましさを感じ取ってしまう。議員本人が鬱を公表して休むのは勝手だし、僕が鬱を理由に大学を休むのも同様に勝手だ。議員の休職がもし仮に一歩踏み出すきっかけになったのだとしても、それを向こう側から「きっかけになっただろう」などと言われれば恩着せがましくて反吐が出そうになる。子は親を見て育つし、後輩は先輩の背中を見て学ぶし、部下は上司の振る舞いを見て仕事を覚える。全ての変革は下方向から上方向への矢印で表されている。それを上方向から下方向へ逆撫でするようにして分かった気になられるのはあまり好きになれない。
「お客様は神様だろうが」のような、「それはこっちが思うことであってそっちに押し付けられることではない」というケースが、世の中には多く存在する。今回の休職を受けての代表のコメントもそのひとつだと僕は思う。こういった事象は相手方の目線に立てていると勘違いしている場合に多いと僕は考える。恐らく自分もそうした勘違いをしながら人に物を言って神経を逆撫でしてしまっていることがあるのだろう。今日のニュースを見て、身の振り方に気をつけなければならないと改めて感じた。


深夜にコンビニに行くと、こんなものが売っていた。チョコボール×ハイチュウ。絶対にない、と思ったが、僕はレーズンチョコが好きなので似たような感じに上手く落とし込まれているのではないだろうかと期待し、怖かったが買ってみた。
そこから今日1日をすごし、夕飯後にチョコボール×ハイチュウに挑戦してみた。


頗る不味かった。

久々にこんなに不味い物を食べた。これを企画立案し、試作品を作り、試食し、官能評価し、改良し、商品化し、販売に漕ぎ着けたという経路があることを思うと、こんなことを言うのは失礼だとは思うが、それにしたってあまりにも不味過ぎる。
字面通り「チョコボール×ハイチュウ」であることは間違いなかった。ハイチュウのぐにっとした食感や癖になるブドウの甘さがボールの中に詰まっており、それでいてチョコレートの甘さが乗っかっているイメージ。チョコレートもハイチュウもくどい甘さが尾を引いて、非常に後味が悪い。頑張って2粒食べてみたが、気分がストーンと下がり、体調まで何だか優れないような気がしてきた。恐ろしい。
夏頃に人生で初めて昆虫食に挑戦した。その時はコオロギの素揚げで、「普段なら絶対に口に入れない形状のモノ」相手に多少たじろぎながら思い切って食べてみて、思いのほか美味しかったことを覚えている。しかし今回はチョコボール×ハイチュウ。お菓子×お菓子。個別ではどちらも好きなこの2つだ。「え、合うの?」とは思ったが、先程書いたように商品化までの過程を踏まえると「一見難しそうですが上手く組み合わせました!」という商品なのだと期待してしまう。形状はチョコボール、色はハイチュウという不気味な球体を口に運ぶまでにそれほど恐怖はなかった。だがこれほどまでに不味いとは思ってもみなかった。まだ昆虫食の方がずっとイケる。
ペヤングやガリガリ君が訳の分からない味のものを出していたりするが、それらは「意外とイケる」からなのだと思っていた。しかしこのゲテモノボールを食べてみて、世の中の食品は「味がどうかではなく、本当にただ悪ふざけと話題性だけで商品化した」ものが存在するのだと確信した。良い勉強になった。あまりにも気分が優れないので、今日は早めに寝ようと思う。

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