2022年11月10日

誰かが言った。鬱にはランニングが良いと。
その言葉を信じた。ランニングが良いのかと。
3日前から始めて、今日が3日坊主記念の日である。僕は中学ではクラスで最下位を這い続けるほど持久力が無く、本当に持久走が嫌いだった。運動を避け続けた僕は、中学、高校、そして大学に至るまで、全くと言ってよいほど運動をしてこなかったため、身体能力は全体的に下の下だった。その中でも特にダメだったランニングを、今このタイミングで始めようと思い至ったのである。
何となく、初日2日目は2kmを走ってみた。ところが有酸素運動には20分以上走り続けることが大事だそうなので、今日は倍の4kmにチャレンジしてみた。体育の持久走で走ったことのない距離。ペースを下げて走ったところで走り切れる確信がなく、恐る恐る走り出した。結局終わってみれば、平均などと比べれば全然遅い記録ではあっただろうが、自分の想像より速いペースで走れてそのうえ大した疲れもなく帰ってこられた。まさか自分が4kmもの距離も走れるなんてイメージすら及ばなかった。最初の2kmでの手応えが非常に良かったので、これをもう1回と思うと不安は自信に変わり、無理にペースを上げることなく淡々と淡々と、同じリズムを刻み続けて走り抜くことが出来た。
「もっと速く走れそうだ_______。」そんなことを思った。明日からは記録の更新、そして1秒でも平均に近づける試み。「ビリ」から「平均」にまで這い上がることが出来たら、これは相当凄いことなのだろうと思う。まだまだ歳食っちゃいないというところを、自分自身に見せつけたいと思う。

ところで、鬱はというとそこまで劇的に回復した気はしない。走るモチベーションは増えたが、その他のことについてはそれほど気乗りしないのが続いている。ただ、1歩ずつだ。自分に自信が出てくれば多少はやる気が出ると信じて待っている。

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