見出し画像

資格試験合格の肝

9月上旬に控えた翻訳実務検定試験。
翻訳試験を受けると友人に話したところ、翻訳試験の勉強っていったい何から始めるの?と聞かれたのでこう答えた。

「まず初めにやることは、過去問を解くこと」

これに尽きる。
高校受験、大学受験、就職試験、そして資格試験にいたるまですべての試験勉強は過去問を解くことからはじまる。

ドラゴン桜でこの言葉を一度聞いた人も多いのではないか。

過去問を解けば、どんな問題が出るのか。
レベルや出題傾向などある程度、わかってくる部分がある。

しかし、ただ過去問を解けばいいというわけではない。
なぜ、過去問をまず解かなければいけないのか。

その理由は3つある。

①現在位置を知るため

試験に合格するためには、合格する基準を満たす、つまり点数を取るのが大前提。
自分がその基準から見て、どの位置にいるのか。
100点満点中、合格基準が80点なら、自分がいま30点くらいの実力なのか、
それをしっかり知らないといけない。

もし、あまりにも合格ラインから現在位置が遠くて、時間もない場合、目の前の試験を受けるかどうかも判断できる。

やみくもに試験を受けるのではなく、ある程度努力すれば到達できるくらいの位置に立つことがまず大事。

②分析をするため

効果的な勉強をするためには、試験について詳しく知ることが大事。
どんな問題が出るのかということはもちろん、具体的に点数になるところは何なのか、特に記述式の場合、どういう点に注意しないといけないのか知っておくと的を絞りやすい。

試験の分析は参考書などである程度わかるという人もいるが、ただそれを読んだだけでは実感として自分が何をすべきなのかわからない。

過去問を解いて、○×をつけ、分析をする過程で自分の得手不得手も実感としてわかってくる。

10点を稼ぐためには何をわかってないといけないのか、何ができないといけないのか。そのために自分はどういう勉強をしないといけないのか。そういったことが少しずつ見えてくる。

そして、限られた時間の中で、優先的に何をすべきなのかをはっきりさせることができる。

わたしが大学の二次試験を受けた時は、英語の試験では英作文ができるかできないかで合否が分かれると言われていた。世界史では、16世紀以降の近現代史、特に論述問題がカギだった。なので、そこを重点的に勉強し、合格までたどり着くことができた。

③計画を立てるため

分析ができれば、自分が何をしなければいけないのかが見えてくる。
そして、次にやるべきことは計画を立てること。

試験日当日までに何をするのかリストアップする。
わたしの場合、塾に行くお金がなかったので塾で個別にサポートしてくれる人もいなかったので、自分で計画を立てるしかなかった。

参考書を親に買ってもらって勉強していたので、なんでもかんでも買ってもらうことはできない。そのため毎日学校帰りに10分ほど本屋によって、どの参考書が今の自分の勉強に適しているのかを各科目ごとに自分で判断していた。

そうしてから親に参考書を買ってもらい、勉強を始めた。
参考書もとりあえず1日1ページやるなどとはせずに、だいたい1か月を目安に計画を立てていた。

1週間の中で平日だけ参考書を進めて、土日はもし計画通りにいかなかったときの予備日や復習日として設定した。土日を除いて、1日何ページやればいいのかを計算し、計画を立てたので、自分のペースをつかんで勉強することができた。

この勉強法を翻訳実務検定試験に向けてやってみたので、次回また紹介したい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?